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 東西冷戦を象徴した「ベルリンの壁」の崩壊から9日で25年。壁の開放から統一に至る東西ドイツの政策決定に深く関与した2人がインタビューに応じた。(聞き手・玉川透)

■「今も矛盾が噴き出している」ハンス・モドロウ氏(86)

 ベルリンの壁崩壊直後に東独の首相に就任した私にとって、東独を悲劇のうちに消滅させないことがゴールだった。そのために3段階の統一構想を描いていた。まず二国間条約に基づく国家共同体から始め、徐々に連邦制へと移行していく。最低2、3年はかかると見ていた。

 西独のコール首相と会談した際にも、この構想を提案した。コール氏は反対せず聞いていたが、実際にその後やったことは全く別だった。東独は初めから統一に参加していないのも同然だった。結局、西独に吸収される形で消滅したのだ。

 コール氏は東独に対して繊細な感情を見せなかった。今も残念でならない。

 統一で多くの人々が幸せになったことは認める。平和的に実現されたことも素晴らしい。私の両親や兄弟も西独に住んでいたが、統一で再会がかなった。