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「ベルリンの壁崩壊」から25年
11月9日 4時12分

「ベルリンの壁崩壊」から25年
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東西冷戦の象徴だったドイツのベルリンの壁が崩壊して9日で25年となり、首都ベルリンでは首脳らが出席する記念式典や市民による祝賀の催しが行われます。

ベルリンの壁は、第2次世界大戦後の東西両陣営の対立を背景に、旧西ベルリンの周囲およそ160キロにわたって築かれました。旧東ドイツで民主化を求める市民の動きが高まったことを受けて1989年の11月9日、当時の指導部が出国の自由を発表したのをきっかけに、壁は東西の市民によって壊され撤去されました。
それから25年の節目に当たる9日、首都ベルリンではメルケル首相などが出席する記念式典が開かれるほか、東側から壁を越えようとして命を奪われた人たちの追悼式や市民による大規模な祝賀行事が予定され、国を挙げてその歴史的な意義を振り返ります。
ベルリンの壁崩壊後、統一を果たしたドイツは経済発展を遂げますが、格差は今も残り、旧東ドイツ地域では失業率が10%を超え西側より大幅に高いほか、1人当たりのGDPも西側の3分の2程度にとどまっています。こうした格差を背景に東と西の市民の間では一部に偏見も残っているとされ、こうした隔たりをどう解消していくのかも課題となっています。

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