【11月8日 JPN】メキシコ政府は6日、同国初の高速鉄道の建設をめぐり、4日前に中国企業を中心とする企業連合と締結した契約を撤回すると発表した。入札プロセスをめぐり懸念が生じたためという。
この高速鉄道計画は、首都メキシコ市と中部の工業都市ケレタロを長さ210キロの鉄道で結ぶもの。入札に唯一応じた中国鉄建とメキシコ企業4社による企業連合が3日、約4300億円で受注していた。
しかし、エスパルサ運輸相によると、ペニャニエト大統領が「3日の決定を無効とし、入札をやり直す」と決定したという。
受注を無効とした理由は、入札プロセスにおける「合法性と透明性に関する疑義」を避けるためだと、エスパルサ運輸相は説明した。運輸省の声明によると、大統領は疑問と懸念を呈する世論が生じたことを受けて契約撤回の決断を下したという。(c)JPN
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