ダイエー・内之倉捕手(2001年撮影)【拡大】
来季は阿部が一塁に回る。ヤクルトからFA宣言した相川を獲得予定だが、次世代の捕手育成は急務。原監督は「慎之助も高校2年から捕手で、それまではサード。彼はできる可能性がある。レッツビギンだよ」と投手としても最速143キロの19歳に期待を寄せた。
「前向きにやっていきたいと思います」と目を輝かせた和田。19日までのキャンプでテストし、適性を認められれば正式にコンバートが決まる。キャッチング、配球、サインプレーなど勉強することは多々あるが、阿部に次ぐ「強肩強打の捕手」が誕生すれば、一気に巨人の未来は明るくなる。 (桜木理)
和田恋の送球タイムに巨人・秦バッテリーコーチ「よほど地肩が強いか、握り替えのスピードが速いか。送球に関しての適性は、かなりある」
和田 恋(わだ・れん)
1995(平成7)年9月26日生まれ、19歳。高知県出身。高知高で甲子園に2度出場(2、3年春)。3年春は主に「3番・三塁」で4強に進出した。2014年ドラフト2位で巨人入団。今季1軍出場はなく、2軍で78試合に出場、打率・200、1本塁打、15打点。1メートル80、80キロ。右投げ右打ち。独身。今季年俸720万円。背番号61。
主な捕手へのコンバート
★斉藤巧 1976年ドラフト4位で兵庫・洲本実高から大洋に入団した大型内野手。83年にトレードでロッテへ移籍し、85年から捕手も務め、86年に102試合(捕手で37試合)、87年は82試合(同73試合)に出場した
★内之倉隆志 鹿児島実高3年時に「4番・三塁」で甲子園に春夏連続出場し、1991年ドラフト2位でダイエー入団。92年に捕手へコンバートされ、98年には64試合(捕手で46試合)の出場機会を得て、プロ初本塁打も放った
★尾崎匡哉 兵庫・報徳学園高3年時に、主に「1番・遊撃」で甲子園に春夏連続出場(春は全国制覇)し、2003年ドラフト1巡目で日本ハム入団。08年の春季キャンプから捕手に挑戦。10年に3試合、今季2試合に捕手として出場
(紙面から)