ついにイタリア語のポジション講座も第5回を迎え、これが最後の講座となる。
最後には攻撃的ポジションがイタリア語で以下に分類されているのかを説明する。
「トレクァルティスタ(Trequartista)」
「4分の3の人」という意味で表されるこのポジションは、ピッチを4つに分割した中の後ろから3番目のポジションで主にプレーする選手たちを形容するために用いられる。
俗に言うところの「トップ下」のようなポジションである。
代表的な選手はカカ、ジネディーヌ・ジダンであろう。
「アラ(Ala)」
この語で表されるのは「ウィング(WG)」の選手達である。
「アラ・シニストラ(Ala Sinistra)」が「左ウィング(LWG)」である。
「アラ・デストラ(Ala Destra)」が「右ウィング(RWG)」である。
ここで代表的な選手を挙げないのは、イタリアにおいてはこのポジションを使ったチームが非常に少ないことから候補を挙げにくいことが理由である。
そして、次に最前線に移ろう。
「アタッカンテ(attaccante)」
「アタッカー」を意味するこの語は「フォワード(FW)」の選手の総称である。
「アタッカンテ(attaccante)」は御存知のように2種に分類される。
「チェントラバンティ(Centravanti)」
この語は「センターフォワード」を表す。
代表的な選手は、マルコ・ファン・バステンである。
「セコンダ・プンタ(Seconda Punta)」
この語は「セカンドトップ」を表す。
代表的な選手はアレッサンドロ・デル・ピエロであろう。
ポジション的には異論があるかもしれないが。
次に以上の攻撃的ポジションの枠からはみ出た新たなポジション概念を紹介しよう。
「メッザーラ(Mezzala)」
昔は3センターハーフの左右の選手の総称として使用されていたが、昨今では違った用法で使用されているポジション概念である。
直訳すると「半ウィング」という意味で表されるこのポジションは、昨今、「トレクァルティスタ(Trequartista)」と「アラ(Ala)」と「セコンダ・プンタ(Seconda Punta)」の中間のポジションを主なプレーエリアとする選手を称するときに使われるのだ。
この概念は直近のイタリアサッカーシーンで用いられているため、慣れない人が多いかもしれないが、ぜひ覚えてもらいたいポジション概念だ。
このポジションで現在活躍している主要選手といえば、パレルモで大ブレーク中のハビエル・マティアス・パストーレとヨシップ・イリチッチ選手であろう。
次に有名な言葉とともに攻撃的ポジションの特殊系について述べたい。
「10番というより、9.5番だ。」(ミシェル・プラティニ)
「9.5番」
イタリアではストライカーの選手は伝統的には「9番」「11番」といった背番号を着け、「トレクァルティスタ(Trequartista)」の選手は「10番」を着けた。
この説明からわかる通り、「9番」のストライカーとしての仕事と「10番」の「トレクァルティスタ(Trequartista)」の仕事の両方をこなしてしまう選手が極稀にいる。
それがミシェル・プラティニであり、ロベルト・バッジョであった。
「ファンタジスタ(Fantasista)」の究極系とも言えるであろう。
「ファンタジスタ(Fantasista)」論は長くなり、各人によって最高の「ファンタジスタ(Fantasista)」の理想系は異なる。
私にとってはそれはロベルト・バッジョであった。
イタリア語のポジション講座は第5回が最後の講座である。
皆さんの中でイタリアでのポジション概念が上手く整理されたであろうか?
この概念を基本形とし、フォーメーションや試合中の動きを見て、各チームの戦術をすっきり理解し、よりサッカーを、そして特にセリエを楽しんで観戦していただけると幸いである。
また、私の放送ではこうした概念を用いて戦術分析の説明をすることが多いため、参考にされたい。
こうした概念を詳細に分類し、分析に用いるイタリアカルチョセリエAは戦術面において最高峰であると思う。
云わば「頭脳」を用いて見ることを用いられることはセリエの特徴であり、長所と言えるだろう。
この記事へのコメント
っここ : 2011/04/09 (土) 16:57:43
私的には9.5番はトッティだったりしますね!
ロッソネリさん的に彼はどうですか?
ブログ更新楽しみにしてます!
ようすけ : 2011/04/13 (水) 00:03:25
ニコ生でも言ってましたね。
パストーレ選手とイリチッチ選手はすごいです!
これからも更新楽しみにしてます。
ralf2004 : 2011/04/15 (金) 02:19:24
ちなみに、僕は、Jリーグの大分トリニータのファンなんですが、2009年度版のJリーグウイイレに、トッティをトリニータに入れましたw。ニコニコ動画でもあげています。
ロッソネリさん、この前のエステルノのコメントの返信ありがとうございます。
今のアズーリの状況を見たら、2つの戦い方があると思います。
1つは、ロッソネリさんのおっしゃるとおりに4-3-1-2にするというのもあります。
しかし、中盤の組み合わせが、まずいと思います。先日のCLのインテルの大敗を見ても分かるように、インコントリスタがいなかったような気がします。1stLegに中盤の底をカンビアッソにして、スタンコビッチとサネッティをインクルソーレ、トレクアルティスタにスナイデルにしたら、シャルケが敗けたことも考えられます。(スタンコビッチをレジスタにして)
ということは、モッタは、いらない気がします。全くをもって機能していません。アクイラーニ、パロンボ(ドナデル)、マルキージオ(デロッシ)、トレクアルティスタにモントリーヴォorジョビンコってのがバランス良いと思います。
もう1つは、3-4-1-2です。ここ近年のアズーリは、SMFがなかなか出にくいことも起因してこのフォーメーションにしました。ブラジル大会には、でてきて、4-4-1-1に近い4-2-3-1にすべきかなと。
では、具体的に、3-4-1-2の根本的な考え方とメンバーを話します。
まず、ここ2試合を見て、中盤のディフェンスの甘さがあって、危険なシーンというのが、何度も見られました。今のアズーリの4-3-1-2の場合、中盤のディフェンスのブロックがなってないような気がして、最終ラインにも負担がかかると思ったからです。そこで、最終ラインの人数を増やして、中盤の底を2枚にして(この2枚はオーバーラップせず)、この組み合わせを、レジスタ(レジスタ系インクルソーレ)とインコントリスタにします。
幸い、今のアズーリは、マッジョをはじめとしたSBは、豊富ということもあります。では、空くはずのサイドのスペースは、どうするのか?2つやります。もちろん状況に応じます。1つは、サイドは、わざと使わせて、中のCBがすべてはじくパターン。もう1つは、マッジョようなWBが下がって、ノーカウターのごとくディフェンスですね。
では、メンバーは、GKブッフォン(マルケッティorシリング、ヴィヴィアーノ等々)CBの3枚は、ボヌッチ、ラノッキア、キエッリーニ(アストーリ、カンポレーゼ、カスタルデッロ等々)CMFは、2枚。レジスタ(ピルロ、アクイラーニ、デロッシ)、インコントリスタ(パロンボ、ドナデル、マルキージオ)RMForRWBにマッジョ(アバーテ)、LMForLWBクリッシート(バルザレッティ)でサントンをどっちかに入れると。OMF=トレクアルティスタにモントリーボorジョビンコ。2トップの組み合わせは、ロッシとボリエッロ。まあここに、ジラルデイーノやマートリやパッツーニがレースに加わるといったといったところです。
こうしてみると、バロテッリなんか要らないですね。
すみません、長文になってしましました。
- : 2011/04/15 (金) 18:01:47
- : 2011/04/20 (水) 01:47:20