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26 Sep 2013 15:32

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荒川区議会議員 小坂英二のへや

 平成15年4月に初当選してから、2期目も自分の地位を守るために区民の期待を裏切ることはしないよう、
固く心に誓いながら区民の目線で区政に取り組んでいます。
 自転車であちこちに出没。山手線で囲まれるほとんどのエリア内に用があるときは、天気が悪くない限り自転車で駆け付けます。
日本の誇りを取り戻すために何をすべきかを常に考え、東京の下町で荒川区議会議員としてすべきことを圧力を恐れずに実行して参ります。
 日本人が歴史を正面から見つめ直さない限り、誇りある日本にはなり得ないと確信しています。
 議会での議論等は下記のWEBページを中心に掲載していますので、宜しければご覧下さい。

http://www.geocities.jp/kosakaeiji/

ミニ・アパルトヘイト どう思いますか?


 写真は悪名高きアパルトヘイトのページから借用。白人専用ビーチ(1989年撮影)

 さて、例文を一つ。様々なネット上のページで見かける例文を手直ししたものです。

 「○○という連中は、犯罪を起こすので、同じ空間を共有したくない」と××達は思っている。
そのため、△△(場所・施設)には○○の立ち入りや利用を禁止して、××にとって快適で安心できる空間を確保した。
△△を利用した××の多くの感想として「○○が同じ空間にいないので犯罪に遭ったり、不安に思うことも無くてとても嬉しい。○○を立ち入り禁止にしてもらって良かった!」と好評だ。

 アパルトヘイトは
 ○○=黒人をはじめとする非白人
 ××=白人
 △△=南アフリカの多くの場所

 であり、世界中から人権無視の批判を受け、制度としては廃止されています。

 さて、日本における来日外国人・在日外国人の犯罪に目を向けてみましょう。
母集団の人数あたりの犯罪発生率を見ても、日本人より明らかに犯罪発生率は高いです。そこで、

 ○○=来日・在日外国人
 ××=日本人
 △△=様々な公共の場所や施設

   (例えば、公共交通の特定車両を外国人禁止とすることも含む)

 とすると、どうなるでしょうか? 統計的には犯罪発生率が高いからといって、全ての外国人を差別するようなことは、当然許されませんし、国内外から人権無視の非難を受けるでしょう。
もっとも、私企業が個別の契約などで、契約をする・しないをこうした数字をもとに判断する「区別」は否定しません。
判断の際に様々な価値観をもとに行うことまで否定するのは行き過ぎです(参考記事)。
でも、公共性の高い大きな枠組みの中で差別を具体的に行うことは許されないと考えます。

 しかし、
 ○○=男性
 ××=女性
 △△=公共交通の特定車両


 ということについては、平然と行われています。いわゆる「女性専用車両」です。論理の構造としては、上記2つと全く同じなのですが・・・。
上記の例文では痴漢という犯罪から逃れられるからということになりますが、2つ目の事例で外国人全員が犯罪を犯しているのでは無いのと同様、男性全員が痴漢ではありません。一部の痴漢のために男性全体が不利益を受ける謂(いわ)れは無いと思います。
こちらのブログの写真を見て下さい。手前の女性専用車両がガラガラなのに、奥に見える一般車両は満員。

朝の7時台の車内の写真だそうです。

 男性は一律、犯罪予備軍のレッテルを貼られて狭い車内に押し込められ、女性は痴漢という犯罪の被害に遭うこと無く、快適に通勤。
確かに男性(痴漢がいるのは事実)による痴漢の被害や恐怖に遭いたくないし、女性だけなら安心という気持ち、分からなくはありません。
でも、それを「女性専用車両」の制度として隔離政策を取ってしまうと、「黒人(貧困層ですから犯罪発生率が高いのは事実)による犯罪被害に遭いたくないから、白人専用車両を設置する」というアパルトヘイトと論理的には同じことになってしまうわけです。

 そもそも、この女性専用車両は特定の利権集団を背景にした政党や、フェミニスト団体の署名活動や選挙への人気取りのために、与党や国に働きかけて実施されたものです。こうしたものに反対の声を上げると、有権者、特に女性から不評を買うでしょうね。
「議員 女性専用車両」というキーワードで検索しても、「私が推進して導入しました!」という記事ばかりで、HP上で反対する議員は見当たらないのもそういうことなのか、そもそも問題意識が無いのか?
そのため、公共交通機関である市営地下鉄などでも、大きな反対の声も無く、女性専用車両が導入されています。
公共団体が運行する交通機関でミニ・アパルトヘイトですか・・・・。

 こうした制度は、女性の社会での活躍を妨げる原因にもなると思います。具体的な例を考えてみましょう。
「女性専用車両が当たり前の風潮」の社会において、会社で部下(A君:男性、Bさん:女性 仕事の能力はほぼ同じ)のどちらを昇進させ、責任を持たせるかと考えた時に、「先ほどの写真のように、ガラガラの女性専用車両を確保してあげることが当たり前なほど、特別扱いしなければならない存在が女性だ⇒腫れ物に触るような姿勢が必要。
何しろ善良な男性まで痴漢予備軍のレッテルを社会から張られる風潮なのだから⇒仕事がしづらい⇒Bさんの昇進はやめて、A君にしておこう」
となり、自分の責任でもないのにBさんはチャンスを逃すかもしれません。内心は縛れませんから・・・。
一見、女性を守るように思える「女性専用車両」も男女の良好な関係を崩す一因にもなりかねません。

 小坂は役所に行くにも自転車ですし、通勤電車に乗って毎日通ったのは十年以上前(東海道線や埼京線・・・、凄かったです)の時期ですので、直接の被害を受けてはいません。
しかし、こうした一見もっともそうで、しかし極めて不条理な差別・隔離策の代表である「女性専用車両」については大いに反対の声を上げたいと思います。こうした風潮が更に拡大することを防ぐためにも!

 「女性専用車両は廃止すべき」と…。

 「女性専用車両に反対する会」のページでは、ウェブ上での署名活動など活発な活動を行っています。
まず、署名することから始め(賛同していただける方、是非署名をお願いします)、有志で声を上げていくと同時に、平成20年3月に開業する「日暮里・舎人ライナー(都営)」に、みすみす女性専用車両などが設けられないように、見張っていきたいと思います

 皆様、どうお考えになりますか?

女性専用車両に 抗議乗車!


 先の記事に、「女性専用車両は理論的にアパルトヘイト同様おかしい!」と書きました。
なのにこうしたおかしな制度は、なし崩しに広まるばかり。
「女性専用車両はあたりまえ」というのが「社会の空気」になっているとも言えますが、これは、「アパルトヘイトは必要。有って当たり前」という空気の社会と同様、異常な社会です。
そうした風潮に異議を唱えるべく、女性専用車両に抗議乗車など様々な活動をしている、「女性専用車両に反対する会」(小坂も会員です)のメンバーの方々と共に、つくばエクスプレス(TX)の女性専用車両に抗議乗車して来ました。

おかしな制度に抗議する意味と、実際にどのような状況なのか見てみたいという2点から参加しました。
なお、女性専用車両には法的根拠は皆無で、かつ、憲法第14条違反であることは明白です。

 19:20 秋葉原駅発の女性専用車両に会員5名で乗り込む。小坂を含めて男性4名、女性1名。我々をじろじろ見る女性の視線が・・・。
出発前に乗り込んできた運転手に「女性専用車両ですが・・・」と声をかけられるも、「抗議乗車してます」と答えると、運転手は「そうですか。」と答え、運転席へ。それ以上のことは有りませんでした。

 なぜ、それ以上のことは運転手や駅員が言ってこないかと言うと、女性専用車両は「任意での協力」というのが建前だからです。
強制しようとすれば、逆に国土交通省から「指導」をするとの見解も出されています。

上記の写真は窓ガラスに貼ってある女性専用車両のステッカーです。これを見ると、どう見ても強制に思えます。
英語は「Women Only」・・・。

実は鉄道会社の説明では、「女性専用車両」には小学生以下の男性や障害者等の弱者も乗車可とHP上(例えばこちら)に書かれています。

抜粋「女性専用車は、女性のお客さまのほか、小学生以下のお客さま、 お身体の不自由なお客さまとその介助の方もご乗車いただけます。 お客さまのご理解とご協力をお願いいたします。」

 しかし、こうした表示は上記のステッカーにはもちろん車内放送、駅内の掲示、車内の掲示にも見かけません。(注)
制度の存在自体、おかしいですが、他の弱者への配慮をここまで蔑ろにする意味が分かりません。
そもそも、子供や障害者、介護者の乗車を認めているのなら、「女性専用車両」という名前自体おかしいです。
「おもいやり車両」とか、いくらでもふさわしい名前があるはずです。それをあえて「女性専用車両」とするのは、特定の政治思想を背景とした勢力の影響を受けていると考えざるを得ません。

 実際に乗ってみて、たとえ障害を持っていても、「障害者乗車可」という周知がされていない中、男性が乗るのは相当勇気が要ると思います。
実際、平成19年7月9日の朝日新聞「声」欄には、「『女性専用』と障害の夫拒む」という東京都足立区に住む主婦の方の投書が掲載されました。
この女性は右半身麻痺の夫と専用車に乗り込んだところ、居合わせた若い女性客から「女性専用車ですよ!」と怒ったように注意され、隣の一般車両に移動を余儀なくさせられたそうです。「後から女性専用車両の対象には、障害を持つ男性も入っていることを知りました。
でも、乗客が知らないのでは意味がないですよね。気をつけて乗るしかないのでしょうか」と有りました。

 女性ばかりが乗っている車両は、逆に様々な犯罪を招きやすい車両とも思えました。女性は統計的にも男性より明らかに力が弱いですから、犯罪者が電車を降り際に様々な犯罪(ひったくり、露出等)をして逃げようとしても、取り押さえることなど無理でしょう。
男性が混在している車両なら、状況も違うでしょう。「女性だけの車両」=「犯罪者のターゲットになりやすい車両」とも見えました。

 同じ車両に抗議乗車した仲間が、居合わせた女性から「あなたたち非常識ね!」と言われたそうで、こちら側は「この制度こそが差別でおかしい。冷静に考えてみて」とチラシを渡そうとしたそうですが、逆にコミュニケーションも受け取りも拒否。
如何にこの制度について何も考えずに「女性なのだから専用車両は当たり前」と捉えているかが如実に表れています。

 南流山駅で下車して、ファミレスで意見交換。後の便に抗議乗車した6名も後で合流。
愛国派から左派まで様々なスタンスの方が「女性専用車両はおかしい」という一点で集まって活動している。勇気有る行動だと思います。
小坂も微力ながら、今後も問題提起をしていこうと考えています。

(注) TXはその後、19年11月になって、やっと「小学生以下の子供、障害者とその介助者の乗客も可能である」旨を、車体やホーム柵、柱に貼り出しました。
女性専用車両に反対する会では、新規入会者を随時募集しています。
当会は男女を問わず、さまざまな年齢や立場の会員が在籍しています。女性専用車両について疑問に思っておられる方、不満に思っておられる方、ぜひ当会にお越し下さい。

入会申込フォームよりお待ちしております。

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