山田優
2014年11月7日11時40分
何だこれは。10月31日夜、仮装した若者らで東京・渋谷のスクランブル交差点は占拠された。魔女や吸血鬼、さらにナースやメード、少女漫画のセーラームーンまでいる。機動隊も出動したハロウィーンの夜から7日で1週間。大盛り上がりの背景を探った。
■警察の予想超す
午後10時、渋谷駅のハチ公前は満員電車のような人だかりだった。歩行者信号が青になると、ふんどし姿の若者が、見知らぬ若者とハイタッチ。警察官がすかさず拡声機で注意した。「交差点内のハイタッチは大変危険です。やめてください!」
可愛かったり手の込んだりする仮装には、カメラが向けられた。大学3年国吉佳枝さん(21)は「魔女の宅急便」の主人公キキの衣装で来た。コスプレ姿で繰り出したのは、昨年に続き2度目。飲食店主催のイベントへの参加が目的だ。「普段なら絶対イタいと思われる格好でも、この日の渋谷なら問題ない。別の自分になれたみたい」
江戸川区の会社員男性(26)は同僚3人と顔を白く塗り白タイツ姿で歩いた。フェイスブックがきっかけで参加。衣装は前日、東急ハンズで購入した。「知らない女の子とも酒が飲めて解放感がある。朝までは飲み過ぎですけどね」
今年6月のサッカーW杯に近い騒ぎになるかもしれない――。警視庁渋谷署は約1週間前から、周辺の飲食店にイベントの開催状況などを聞き込んだ。しかし、予想を超えた。署幹部は「数は把握できないが、人出はW杯日本戦の初戦よりも多い。昨年までこんな騒ぎはなかったのに」。宿直も含め、120人を急きょ配置。警視庁機動隊からは約30人が派遣された。
渋谷百軒店(ひゃっけんだな)商店会の金子幸雄会長は「1年通じてもハロウィーンの人の多さは異常。転倒事故も起きかねない」と心配する。
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朝日新聞社会部
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