故障HDDを「ニコイチ」で復活する方法(2/2)
コントローラーを交換
ではさっそく、実際の手順の解説を始めよう。
まず、コントローラーを交換するには、障害が起きているハードディスクと同一のコントローラーを用意する必要がある。実は、この作業が一番ハードルが高い。古いハードディスクであれば、中古やジャンク店といったものを探さないと見つからないからだ。幸運にも同一のハードディスクを探し当てられたら、新しく見つけたハードディスクのコントローラーを取り外し、障害が発生しているハードディスクと交換する。
コントローラーをハードディスク本体から分解するには、接続されている部分を丁寧に分解していく必要がある。通常、コントローラーは、フィルム状のケーブル(フレキ)でハードウェアと接続されている。フレキに傷を付けると、コントローラーとハードウェアの信号のやり取りができなくなる。爪の先を使いながら、慎重にフレキをコネクタから外していこう。
コントローラーは、ヘクスローブと呼ばれる星形のネジを採用している。このネジを外すためには、ヘクスローブドライバーが必要だが、これはホームセンターなどで購入できる。
コントローラーを外したら、次は、障害が起きているハードディスクのコントローラーと交換する。障害が起きているハードディスクもこれまでの手法と同様にコントローラーを外し、新しいコントローラーを取り付ける。取り付け方は、分解したときと逆の手順になる。よく思い出しながら、慎重に進めよう。
さて、これで全ての作業が完了した。うまくいけば、これでハードディスクに再びアクセスできるようになる。
この手法は、一般に「ニコイチ」と呼ばれる方法で、2台のジャンク品から1台を復活させる際にも利用できる。メーカー保証外の行為であり、必ずハードディスクを復活できるという保証はないが、最後の砦として覚えておいても損はないだろう。
最近、フラッシュメモリを利用したSSDとよばれるディスクが流通し始めている。企業でも、サーバーやストレージ用途として採用が始まっている。ハードディスクと比べると、SSDはアクセスが非常に速い。より高速なアクセスが求められるサーバーやストレージにも採用されているほどだ。
また、フラッシュメモリを採用しているため、可動部がなく、故障率の低減も期待できる。新しい技術であることから、まだ一般に普及するまでには至っていないが、今後、ストレージ市場のトレンドとなるのは間違いないだろう。