中村教授、日亜化学に面会拒まれ「残念。これ以上進展ない」
2014年11月6日6時0分 スポーツ報知
ノーベル物理学賞受賞が決まった中村修二・米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授(60)は5日、元勤務先の日亜化学工業(徳島県)が関係改善に向けた面会を拒んだことについて「非常に残念。これ以上の進展はない」と述べた。
中村氏は発明の対価をめぐる訴訟で争った同社に対し、今月3日に「けんかしたまま死にたくない」と関係改善と面会を呼び掛けたが、同社は翌4日に「弊社に対する深い感謝を公の場で述べておられ、それで十分。貴重な時間を弊社へのあいさつなどに費やすことなく研究に打ち込んでほしい」などとコメント。会社として面会するつもりもないとしていた。
この日、中村氏は安倍晋三首相と面会。首相は中村氏が日亜化学に在籍していたことに触れ「地方で研究している人たちに勇気を与えていただいた」と功績をたたえた。中村氏は「自由に研究できる環境があれば、日本のどこででもノーベル賞をもらえるチャンスはあるのでは」と応じた。