菅義偉(すが・よしひで)官房長官は5日の記者会見で、安倍晋三首相が社民党議員から週刊誌報道に基づいた「脱税疑惑」の追及を受けたことについて「質問する人たちの常識がない」と指弾した。

 そのうえで「週刊誌の記事で脱税したと断定されて、反撃しなければ認めていることになる。事実と異なる質問を受けたら、答える側も明らかにする権利がある」と述べた。

 社民党の吉田忠智党首が4日の参院予算委員会で平成19年に週刊誌が報じた「3億円脱税疑惑」の記事を取り上げ、「時効だが自発的に納税してはいかがか」と迫ったことに、首相が「捏造(ねつぞう)だ」と反発していた。