ソウル=奈良部健、東岡徹、貝瀬秋彦
2014年11月6日21時35分
日韓の超党派議員や財界人でつくる両国の協力委員会による合同総会が6日、ソウルで開かれた。産経新聞の前ソウル支局長が記事で朴槿恵(パククネ)大統領の名誉を傷つけたとして起訴された問題などをめぐり議論は決裂。共同声明を採択できなかった。7日に調整していた朴氏と日本代表団の会談も大統領側が断った。
協力委員会の日本側は岸信介元首相らが中心になって1969年に発足。毎年1回以上開いてきた総会は今回で50回目だが、共同声明を採択できなかったのは初めてという。今回の日本代表団には民主党の枝野幸男幹事長や福山哲郎政調会長、自民党の塚田一郎参院議員らが参加した。
複数の出席者によると、日本側が産経前支局長の起訴を念頭に言論や報道の自由について触れるよう求めたのに対し、韓国側は「大統領と天皇を同じ存在と考えてみてほしい。天皇を悪く書く記事を出したら日本人は冒瀆(ぼうとく)されたと思うだろう」などと主張。日本側は「天皇は政治的存在ではない」などと反論したが溝は埋まらなかった。
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