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「イスラム国」警戒 ペルシャ湾で訓練
11月5日 7時36分

「イスラム国」警戒 ペルシャ湾で訓練
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中東のペルシャ湾で、アメリカ軍など44か国が参加した過去最大規模の海上の軍事訓練が本格的に始まり、イスラム過激派組織「イスラム国」による海上の油田施設などへの攻撃を警戒して不審船を制圧する訓練などが重点的に行われています。

この訓練は、中東全域を管轄するアメリカ海軍第5艦隊が主体となって、ペルシャ湾で行われているもので、2日から4日にかけて報道陣に公開されました。
訓練には44か国が参加し、アメリカ軍によりますと、海上での軍事訓練としては過去最大規模の参加国数になるということです。
日本からは海上自衛隊の掃海母艦「ぶんご」と掃海艦「やえやま」が派遣され、機雷を発見する訓練などに参加しています。
訓練部隊を指揮する吉田圭司一等海佐は、日本が輸入する原油のおよそ80%がペルシャ湾を通過するなど、世界で最も重要な石油の海上輸送ルートとなっていることを踏まえて、「日本にとって非常に重要なオイルルートに来ていることを実感している。訓練を通じて掃海能力を高めていきたい」と話していました。
今回の訓練では、イスラム過激派組織「イスラム国」の脅威が広がるなか、海上の油田施設がテロの標的になるおそれもあるとして、不審船を見つけて制圧する訓練なども重点的に行われています。
アメリカ軍の支援艦ポンセのマクシー艦長は、「石油施設はペルシャ湾の広い範囲に点在しているうえ、接近も容易なため、格好の標的になりかねない」として、テロ対策の重要性を強調しました。
今回の軍事訓練は、今月13日まで続けられることになっています。

アメリカ海軍 アシカを活用

今回の訓練では、アシカを使って海中の不審者を見つけるアメリカ海軍の取り組みが公開されました。
アシカは、水の中で素早く移動できるほか、水中の音に敏感に反応することができます。
こうした能力に着目したアメリカ海軍は、港や海上設備の警備などに投入するため、およそ100頭を養成する計画を進めていて、アシカが、水中の不審者役を務めるダイバーに近づき、口でくわえた特殊な輪をダイバーの足に目印として取り付ける練習が繰り返し行われていました。

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