モバイルバッテリOmaker S-X5WT
OmakerのモバイルバッテリS-X5WTのサンプルをご提供いただき、記事掲載の催促を受けました。
@hitoriblog あのう、このモバイルバッテリーのレビューを早く搭載してくれませんか?
— 木村良助 (@jpomaker) 2014, 11月 6
担当者がクビになってはかわいそうですので、急ぎ箇条書き形式でレビュー致します。
@hitoriblog あら、私の不意な言葉でご迷惑をかけて申し訳ございません。私もサラリーマンですから、そうしないと、上司は私を首になるかもしれません。
— 木村良助 (@jpomaker) 2014, 11月 6
ボディ形状、外観などについて
- S-X5WTは、10,000mAhの容量を持つモバイルバッテリ
- 重量は288gで、かなりずっしり来ます
- ボディは樹脂製。立体的な造形、樹脂成形の精度、パーツとパーツの嵌合具合の印象はいいです。樹脂表面の滑りにくく、指紋の残らない微細なデコボコのある処理もいい感じ。ロゴ部分を除いて塗装はされておらず、成形色ですが、あまり安っぽさはありません
- デザインや醸す雰囲気には好印象を持つ人が多いのではないかと思います
内蔵LEDライトについて
- LEDライトを内蔵しており、超長時間点灯可能なフラッシュライトとして使うこともできます
- LEDライトは1Wの出力ということですので、5Vで200mA。後述の放電テストで得た実質の容量8,760mAを元にすると43時間程度点灯可能かもしれません
- 電源ボタンを2度押しすると、LEDライトのON/OFFができます
- 電源ボタンを長押しすると、S・O・Sのパターンでの発光が始まります
- LEDライトの色は奇麗な白色で、モバイルバッテリ内蔵LEDライトにありがちな色かぶりはありません
- LEDライトの明るさは、普通のモバイルバッテリ内蔵LEDライトよりはかなり明るいものの、先日紹介したEasyAcc PB3000Lの65%ぐらいの明るさ。1Wというスペックから期待するほどの明るさはありませんでした。磨りガラス的なレンズの働きで、光はまんべんなく拡散。LEDライトの発光色が純白なので、印象は悪くありません
主要機能について
- 入力は1A。端子はMicroUSB
- ボディにある「nw」といった模様の部分が4段階あるバッテリの残量インジケータになっています
- 本体側面の電源ボタンを押すと、インジケータが光って残量を表示します
- インジケータは、自身への充電中は充電進行度の表示になります
- バッテリの電源が入っている間は、インジケータは光りっぱなしとなります
- S-X5WT自身への充電時、空の状態から満充電までにかかる時間は、実測で13時間30分
- S-X5WT自身への充電時、最大で920mAほどの電流が流れました
- S-X5WT自身への充電時、8時間40分程度でインジケータの点滅が終わり満充電になったように見えますが、そこから5時間ほど充電のための電流は治まらず、ほぼ流れる電流が0になるのが13時間30分経過時点ということです
- 出力は2.1A × 2。ただし、合計で流せる電流は2.3Aまで
- Anker社のPowerIQに似せたOmaker社独自開発の電流コントロール機能を搭載しており、2ポートの電流の振り分けはその制御下にあります
- 積算機能の付いたUSB電流計を使ったテストでは、満充電から電源が切れるまでに8,760mA流れました。効率は87.6%ということで、高水準にあります
総括
Omaker S-X5WTの価格は、2014年11月時点で2,599円と他社10,000mAhクラスより安めに設定されています。
保証は12カ月付いています。
特に性能的に瑕疵はないため、たくさんあるモバイルバッテリ選びの中の選択肢の一つになると思います。
比較対象として、知名度の高いcheero Energy Plusを挙げましょう。
2014年11月時点での、cheero Energy Plus(3,380円)とOmaker S-X5WT(2,599円)との価格差は781円。
cheero Energy Plusは薄型で275gとOmaker S-X5WTより少し軽量。実質の容量が9,640mAhもあって、Omaker S-X5WTほどしっかりしたものでないものの、LEDライトも内蔵されています。
自身への充電は10時間で済み、Omaker S-X5WTより3時間30分も早く終わります。
2ポートあるUSB端子からの供給電流は、1Aと2.1Aでcheero Energy Plusの方がOmaker S-X5WTより劣っているように見えますが、cheero Energy Plusは合計3.1Aまで保証されている一方で、2.1A × 2のOmaker S-X5WTは合計で2.3Aなので、使用ケースによっては性能が逆転します。
cheero Energy PlusをベンチマークしてPower Plus 2と比較してみた
知名度が高く、実績のあるcheero Energy Plusのような鉄板チョイスをあえて避けてOmaker S-X5WTを選択する意義を見出せるかどうか。それは、みなさんが答えを出していただければと思います。
One comment
クビになったらいいですね