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橋下市長「批判されてもやるべきをやる!」ヘイトスピーチで共産と激論
ヘイトスピーチ(憎悪表現)を問題視した大阪市の橋下徹市長が「在日特権を許さない市民の会」(在特会)との面談で罵声を飛ばしたことが、6日の市議会特別委員会で取り上げられた。共産市議は批判的な質問を重ね、「尊敬される市長になってほしい」と求めたが、橋下市長は「万人に尊敬されたくはない。批判を受けても、やるべきことをやる市長になりたい」と言い返した。
「面談には開いた口がふさがらない」。委員会で質問に立った共産市議は数メートル離れた席に座る橋下市長を痛烈に批判した。
橋下市長は10月20日、在日韓国・朝鮮人を批判する在特会の桜井誠会長との面談で「文句があるなら国会議員に言え」と求めたが、「お前」「うるせぇ」などと罵声も重ねた。市には1600件超の意見が寄せられ、大半が橋下市長に批判的な内容になっている。
「全国放送されれば、批判はある。共産党も(ヘイトスピーチ対策を)やってください」。橋下市長はこう求めたが、共産市議もすかさず「(当日は)2閣僚が辞めた。残念ながら全国放送ではないと思う」と皮肉交じりに反論。橋下市長も思わず苦笑を浮かべた。
その後も共産市議の発言中、橋下市長は挙手して「答弁させてください」と連呼。共産市議が「結構です」と拒むと、市議や職員がどっと沸いた。