ノーベル物理学賞の受賞が決まった中村修二・米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授は5日午前、かつての勤務先の日亜化学工業が、関係改善に向けた面会に応じないことについて「非常に残念だ。これから進展はない」と述べた。安倍晋三首相と首相官邸で会談した後、記者団の質問に答えた。
同社は発明の対価を巡る訴訟で争った中村氏からの面会の呼びかけに「弊社に対する深い感謝を公の場で述べておられ、それで十分」とのコメントを出していた。
中村氏は同日、山口俊一科学技術相も表敬訪問した。山口科技相は「地方の大学を中心にノーベル賞受賞者が出たことは本当にうれしい」と迎え、中村氏は「地方の若者に勇気を与えることができた」と応じた。
中村修二、日亜化学工業