10年国債入札、落札利回りが過去最低-黒田バズーカ第2弾早くも浸透
11月5日(ブルームバーグ):この日の10年利付国債(335回債)入札の落札利回りが過去最低を更新した。黒田東彦総裁率いる日本銀行が前週末に決めた追加金融緩和が早くも浸透し、落札利回りが低下する中でも投資家の購入意欲の強さが示された。
財務省が実施した表面利率0.5%の335回債の入札結果によると、平均落札利回りは0.439%、最高落札利回りは0.441%となった。ともにこれまで過去最低だった2003年6月の0.47%、0.473%を下回った。投資家需要の強弱を示す応札倍率は3.50倍と前回の3.48倍とほぼ変わらずだった。
大和住銀投信投資顧問の奥原健夫シニアファンドマネジャーは、10年債入札について、「まずまずの結果だった。決して買える水準ではないが、日銀が発行量のほとんどを購入する中、需給面で不安はない。超長期債と比較した10年ゾーンの安定さが結果に反映されている」と分析した。
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更新日時: 2014/11/05 15:59 JSTニュース一覧
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