10月の初め、こんなニュースがネットを飛び交った。
各ニュースサイトを賑わせ、Yahoo!トピックスにも何度か載ったこんな記事。「テレビがニコ動化」とはどういうことか?
そう、テレビの全画面にニコニコ動画のように視聴者のコメントが流れる、というのだ。そんなことできるのか?
「できるのか?」という疑問符には二通りの意味がある。ひとつには技術的にできるのか?いやもちろん、すでにテレビ画面にtwitterのつぶやきが流れるのはめずらしいことではない。だがニコニコ動画のように画面の上に覆いかぶさるように文字がのっかるいわゆる「オーバーレイ」は技術的に可能なのだろうか。
そしてもうひとつ、技術的にできるかどうかとは別に、テレビ局は「オーバーレイ」なんてやりたくないんじゃないのか?せっかくつくったクオリティの高い映像を”汚す”ような真似はテレビマンのプロ魂に反する、と言われてしまうのではないか?
技術的にはHybridcastを使えば可能だ。Hybridcast(ハイブリッドキャスト)とはなにか?これについては、今年の3月のこのブログでの記事を読んで欲しい。ざっとでいいから。
ハイブリッドキャストはテレビを面白くするのか?〜3月7日放送・フジテレビ『人狼』事前取材〜
フジテレビが「人狼」を題材にHybridcastの実験をした際の取材記事だ。Hybridcastの仕組みも図式化していて我ながらわかりやすい。この技術を使えば、ニコニコ動画化は可能だ。
今回のニコ動化の試みも、やはり朝日放送が行うHybridcastの実験なのだ。「ゲーム王」という、90年代にレギュラー放送されていたゲーム紹介番組が、ここ数年不定期放送の形で復活していた。この番組をHybridcastを使って「ニコ動化」しようというのだ。ゲーム紹介番組だから、ゲーム実況をニコ動的にやろうという企画。
朝日放送が思いきって試みる実験なので、ご法度のオーバーレイもやってみようということだ。
とは言え、関西キー局である朝日放送による、関西ローカル放送での試みなので東京在住のぼくには視聴できないわけだが、ドタバタと大阪に乗り込んでなんとか現場で見学させてもらうことができた。
夜22時に大阪に着いたのだけど何しろ放送は深夜1時半からだ。まだ早いということで、とりあえずお好み焼きを食べてしまった。
食べ終わってからいろいろありつつすっ飛ばして、いきなり番組がはじまったところから。今回の記事はこの画面写真を見てもらうのが目的だからね。もちろんいろいろアレだけど、関係者の皆さん、そこはそれってことでひとつ、よろしく!
番組がはじまると、いきなりニコ動だった。こんな感じで画面にコメントが流れていく流れていく。コメントの最後にtwitterアカウントがくっついている。誰がつぶやいたコメントか、すぐにわかるわけだ。
「はじまったね」というコメントには、それなりに楽しみにしていたらしい視聴者の気持ちが率直に表れている。
ゲームがはじまると、こんな風にゲーム画面にコメントが流れる。まさにゲーム実況ニコ動をテレビ画面で楽しんでいる感覚だ。いやー、こんなことよくやったもんだ。
ただもちろん、コメントはフィルターがかかっている。というより、朝日放送の社員がみんなのコメントをひとつひとつ確認してから流している。だが問題のあるコメントはほとんどなかったそうだ。真夜中にこの番組に参加してくれるのは、ほんとうに楽しみたい視聴者ばかりだということだろう。
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