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エボラ出血熱 シエラレオネで患者急増11月5日 6時31分
西アフリカで流行が続くエボラ出血熱について、現地で支援活動を続けるNGO「国境なき医師団」は4日、感染国の中でもシエラレオネでここ数週間、患者の数が急増するなど事態が一層深刻化しているとして、国際的な支援が急務だと訴えています。
これはエボラ出血熱が流行する感染地域で活動を続けるNGOの「国境なき医師団」が4日付で最新の状況をまとめたものです。
それによりますと、これまで最も感染が深刻とされてきたリベリアの首都モンロビアにある一部の医療施設では、治療を受ける患者の数は減ってきているとしています。
その一方で、隣国のシエラレオネでは首都フリータウンをはじめ、すべての地域に感染が広がり、患者の数もここ数週間、急増しているとしています。
政府の対策も、設備や要員の不足から機能しなくなってきていて、患者などからの助けを求める電話の85%に対して対応が行われていないということです。
また、死者が増え続けるなかで、シエラレオネでは親を失った子どもも急増しているということで、「国境なき医師団」では新たな治療施設の建設など国際社会の支援が急務だと訴えています。