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過労死防止法施行で電話相談11月1日 11時57分
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過労死防止法が1日、施行されたのに合わせて、働く人の悩みに弁護士が無料で応じる電話相談が全国一斉に行われています。
相談は午後3時までで、電話番号は、東京が03-5800-9901、大阪は06-6364-7272です。
この電話相談は、過労死などの問題に取り組む弁護士のグループが全国23の都道府県で一斉に行っているもので、東京の事務所では午前10時の受け付け開始から電話が相次いでいます。
このうち50代の男性の妻から「夫が休日もなく働き、過労で倒れそうで心配だ」という相談が寄せられ、弁護士は「休日が全くないのは労働基準法違反です」と説明したうえで、労働基準監督署への通報のしかたなどについて説明していました。
厚生労働省によりますと、昨年度、長時間労働や仕事のストレスなどで過労死や過労自殺などに追い込まれたとして労災が認められた人は、未遂を含めて196人に上っています。
1日に施行された過労死防止法では、過労死や過労自殺をなくすため国が実態調査を行い、効果的な防止対策を講じるとされていて、その方針を具体的に定めた大綱が作られることになっています。
相談に当たっている川人博弁護士は「電話相談を始めて27年目になりますが、法律ができたのは感慨深いです。しかし、労災の申請をためらう人は多く、明らかになっているのは氷山の一角ですので、相談を寄せてほしい」と話しています。
相談は午後3時までで、電話番号は、東京が03-5800-9901、大阪は06-6364-7272です。