30日、原宿のニコニコ本社でスーパーミュージカル「聖闘士星矢」の制作発表会見が行われ、主人公・星矢を演じる鎌苅健太、富田麻帆、湯澤幸一郎らキャスト陣、演出の茅野イサム、そして本作のエグゼクティブ・プロデューサーの片岡義朗らが登壇。熱狂的なファンの多いマンガの舞台版制作に、スタッフ、キャストともども強い意気込みを見せた。
「聖闘士星矢」といえば、かつて集英社の週刊少年ジャンプ誌上で連載された車田正美の大ヒットコミック。1986年にはテレビアニメ化され、少年たちにはもちろんのこと、多数の美少年キャラが登場することから少女たちにも訴求し大ヒットを記録。現在でもその人気はとどまることを知らない。1991年にSMAP主演で舞台化されたことはあるが、今回はそれ以来久々のプロジェクトとなる。今回のミュージカルは、OVA、劇場版など幾度となくアニメ化された本作の中でも、名作の誉れ高い1987年公開の映画『聖闘士星矢 邪神エリス』をベースにしている。
今回、「聖闘士星矢」のミュージカル化を決定した理由についてエグゼクティブ・プロデューサーの片岡氏は「熱い友情、必死の努力、そしてその結果勝利を得るという、本作が持つ普遍的なテーマを現在に問いかけたいと思いました。原作者(車田正美)の熱い思いも受け、長い間温めてきた企画なので、何とかして舞台化したいと思いました」と明かした。そして、その言葉通り、作者の車田も本作の舞台化に並々ならぬ期待を寄せているようで、「祝! 星矢歌劇 2011年夏!!」と描いたイラスト付きメッセージを寄せた。
舞台版「パッチギ!」を手掛けるなど、熱い青春ドラマを描くことに定評がある演出の茅野は、本作について「すごく燃えております。ただ、今回は熱いだけでなく美しい芝居にしたいと思っています。セリフよりも楽曲でつなげるようなオペラのような作品、アンドリュー・ロイド・ウェバーの『ジーザス・クライスト・スーパースター』のようなロックオペラにしたいですね」と意気込みを語った。また、本作の見どころの一つ、聖衣(クロス)と呼ばれるキャラクターが身に着けるよろいについては、「もちろんオリジナルの衣装を尊重しますが、コスプレにはしたくないなと思っています。生身の人間が着て格好いいものにしたい」と構想を明かした。そして星矢を演じる鎌苅は、「マンガ原作で、そのキャラクターをやることは大きなことでプレッシャーもあります。でも僕自身が誰よりも星矢を一番愛して、頑張りたい。小宇宙(コスモ)を燃やしたいと思います」とこれから制作が開始される本作への意気込みを語った。(取材・文:壬生智裕)