JR西日本:予告運休に7割以上の人が評価 ネット調査
毎日新聞 2014年11月04日 23時02分(最終更新 11月04日 23時23分)
JR西日本が先月、台風19号に備えて京阪神地区の全在来線を予告運休したことについて、NPO法人「環境防災総合政策研究機構」(東京都新宿区)がインターネットで調査したところ、7割以上の人が評価していることが分かった。
JR西は、台風が日本列島に近付いた10月12日午後、京阪神の全24線を翌13日夕方から運休すると公表。約48万人に影響が出たが、大きな混乱はなかった。
調査は、登録した全国のモニターのうちJR西を利用する近畿地方の居住者にネットで質問を配信し、551人から回答を得た。予告運休への賛否は、「良かった」が72.4%、「接近してから判断した方が良かった」が19.8%、「運休しない方が良かった」は7.8%だった。
評価した点(複数回答)は「事前に予定を変更できた」が57.1%と最多で、「安全を確保できた」56.5%▽「大きな混乱が避けられた」40.9%−−などが続いた。運休した13日は休日だったが、平日の場合も「運休した方が良い」が75.9%に上った(数値はいずれも速報値)。
同機構の松尾一郎・環境・防災研究所副所長は「JR西の踏み込んだ対応は、社会全体が早めに行動するきっかけとなった」と話している。【木村健二】