尊厳死:バチカンが批判 米女性死亡めぐり
毎日新聞 2014年11月04日 23時57分(最終更新 11月04日 23時58分)
ローマ法王庁(バチカン)で生命倫理問題を担当する生命アカデミーのカラスコ・デ・パウラ会長は4日、米西部オレゴン州のブリタニー・メイナードさんが「尊厳死」として死亡したことについて「尊厳というのは自分の人生を終わらすことではない」と批判した。
ANSA通信が伝えた。メイナードさんは末期の脳腫瘍で余命わずかと宣告され、医師から処方された薬を服用し死亡した。カトリック教会では自殺は罪と見なされている。
会長は、自殺は「自分の人生の拒否」と指摘。メイナードさんの行為は「不条理」で「非難すべきことだ」と強調し、自殺に反対の立場を明確にした。(共同)