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福島原発4号機 使用済み燃料取り出し終了11月5日 5時41分
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東京電力福島第一原子力発電所4号機で、リスクの大きい使用済み核燃料がすべて取り出され、廃炉に向けた一つの山を越えたことが分かりました。
しかし、メルトダウンした1号機から3号機では高い放射線量が作業の障害になっていて、今後も難しい作業が続くことになります。
福島第一原発4号機では、事故が発生した当時、原子炉内に核燃料はありませんでしたが、建屋内の燃料プールには、使用済み核燃料と未使用の核燃料合わせて1500体余りが残されていて、東京電力は去年11月以降、極めて放射線量が高い使用済み核燃料1331体の取り出しを優先的に進めてきました。
この結果、4日までに使用済み核燃料としては最後となる11体が取り出され、廃炉に向けた作業が一つの山を越えたことが分かりました。
年内にも見込まれている未使用の核燃料180体の取り出しが完了すれば、4号機からすべての核燃料がなくなることになります。
一方、メルトダウンした1号機から3号機では高い放射線量などが作業の障害になっていて、東京電力は、1号機の燃料プールの核燃料の取り出しを計画より2年遅らせて平成31年度からとする方針を固めています。
さらに溶け落ちた核燃料に至っては、どこにどのような状態であるか分かっていないため、今後も難しい作業が続くことになります。