3日、世界の美容整形市場の4分の1を占める韓国で、専門外の医師による手術失敗などが相次ぎ、“美しい産業”に暗い影を落としている。写真は韓国の美容整形広告。

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2014年11月3日、シンガポール華字紙・聯合早報は、世界の美容整形市場の4分の1を占める韓国で、専門外の医師による手術失敗などが相次ぎ、“美しい産業”に暗い影を落としていると報じた。

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韓国の美容整形市場は年間50億ドル(約5636億円)に上る。韓国政府の統計によると、韓国の人口4900万人に対し、美容整形クリニックは4000軒を超える。1000人当たり13人が整形手術を受け、この数字は世界で最も多い。

2011〜13年には美容整形目的で韓国を訪れる中国人観光客が4倍に増えている。

一方で、専門外の医師による手術失敗が相次ぐなど、懸念の声も多い。昨年12月には鼻を手術した女子高校生が昏睡(こんすい)状態に陥り、手術を担当したのは一般外科の医師だったことが、その後の調査で明らかになった。

ある美容整形医は、「安全面への懸念から、韓国は“整形観光天国”の地位と、多くの中国人客を失いかねない」と指摘する。

韓国整形外科医師協会の関係者も、専門外のいわゆる“幽霊医師”の横行が韓国の美容整形業界の評判に傷を付けているとした上で、政府に対し、広告業界も含めた監督強化を訴えている。(翻訳・編集/NY)