西日本鉄道(福岡市)は4日、2015年度からバス運転手として高校の新卒者を初めて採用する方針を明らかにした。運転手の高齢化が進み、なり手不足も続いていることから、3年以上かけて運転手を育てる新たな人事制度の導入に踏み切る。

 西鉄は約2850台のバスを保有するバス最大手。主力のバス事業で「養成運転手」の制度を新設し、来年度から高校の新卒者を毎年5人程度採用する計画だ。今月下旬に労働組合に新制度を説明したうえで、正式に導入を決める。

 路線バスの運転免許である大型2種免許は、普通免許を取得してから3年が過ぎないと取得できない。「養成運転手」として入社した新卒社員はまず、運転業務以外のバス部門に配属し、バスの整備や乗客対応などの業務を3年間かけて学ばせる。その後、西鉄グループの自動車教習所に通って大型2種免許を取得し、運転手としてデビューさせる。