阪神・新井貴浩内野手(37)が4日午前、西宮市内の球団事務所を訪れ、今季限りで退団することを申し出て、了承された。対応した南信男球団社長は「自由契約です」と明かした。
新井は日本シリーズ期間中に行われた球団との来季の契約更改交渉で今季の2億円から1億円以上の大幅ダウンとなる8000万円前後を提示されたとみられる。野球協約で定められている減額制限(年俸1億円以上は40%)を超えるダウン提示を受け入れ、来季もタテジマのユニホームを着るのか、それとも退団して他球団でプレーするのか、注目されていた。
新井は今季94試合で打率・244、3本塁打、31打点。新加入のゴメスが活躍し、シーズン中は代打で起用されることが多かった。自身初の日本シリーズも腰痛の影響で出場はなかった。
新井は2008年に広島からFAで移籍し、11年には打点王に輝いた。広島時代とあわせると現役通算16年で1854安打。虎を7年で決別し、新天地で残り146本に迫った2000安打を目指すことになった。
新井貴浩の話「阪神球団、ファンの方々には感謝しかない。最後に競争できる環境に身を置きたかった。自由契約を選んだら間違いなく(来季年俸は)阪神の提示より下がるのは分かっている。」