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 使用済みのJR自由席特急券を「未使用」と見せかけ、不正に払い戻しを受けようとしたとして、北海道警札幌北署は2日、千葉県柏市高南台2丁目のJR東日本契約社員、石井涼容疑者(24)を詐欺未遂の疑いで逮捕し、発表した。容疑を認めているという。

 道警によると石井容疑者は1日午後7時ごろ、JR札幌駅(札幌市)の改札係員に、JR東管内の自由席特急券17枚(計2万2780円相当)を提出し、払い戻しを受けようとした疑いがある。石井容疑者は、東京都内のJR駅で改札業務を担当。駅で回収した使用済み特急券を不正に集め、「未使用」であることを示す業務用のゴム印を押していたという。17枚の特急券は、8月の日付だった。

 10月30日と31日にも札幌駅の改札で大量の払い戻しを受けた男性がおり、1日は不審に思った改札係員が鉄道警察隊に通報した。石井容疑者は鉄道ファンで、JR北海道の列車に乗るため北海道を訪れていたという。道警の調べに「7月ごろから同様の手口で払い戻しを受けていた」と供述しており、道警は余罪について調べている。