社説で匂わせたとおり、産経は小渕氏議員辞職報道へと追い込んでいきます。
産経新聞は30日紙面で一面トップで「小渕氏、議員辞職の公算」と独占スクープを飛ばします。
小渕氏、議員辞職の公算 自民党幹部見通し 不透明収支問題で
小渕優子前経済産業相の関連政治団体の不透明な収支問題で、小渕氏は29日、責任をとって議員辞職する方向で検討に入った。自民党幹部は同日夜、「この局面では議員辞職するしかない」と語り、小渕氏が議員辞職する公算が大きくなった。
自民党幹部は「小渕氏の将来を守るためには、議員辞職しかない」と明言。別の小渕氏に近い幹部は「小渕氏は弱気になっている。周囲から辞職を促されたら、そう判断する可能性は高い」と語った。
小渕氏の政治資金をめぐる疑惑は同氏の後援会など2つの政治団体が平成22、23年分の収支報告書で支持者向けの観劇会の収入として計742万円を記載。観劇費などの支出は2年間で3384万円と記載しており、収支で2642万円の差額が生じており、小渕氏側が負担していれば、利益供与を禁じている公職選挙法に抵触する可能性がある。
観劇会は24年にも開かれたが、収支報告書に記載されていないことも後に判明していた。
http://www.sankei.com/politics/news/141030/plt1410300003-n1.html
本人が否定する中、さらに31日付けでは「自民、強まる限界論」と自民党内部からも議員辞職の声が上がっていると報じます。
元閣僚「小渕氏逃げられぬ」 自民、強まる限界論
自民党の小渕優子前経済産業相の政治資金問題をめぐり、小渕氏側は30日、議員辞職を否定した。だが、東京地検特捜部が強制捜査に入ったことから、自民党内は小渕氏を擁護するのも限界に来ているとの声が強まった。
小渕氏は30日、所属する自民党額賀派の総会を欠席した。同日朝には、同派会長の額賀福志郎元財務相に電話で「国会議員としての本来の職務と使命をまっとうしたい」と伝えた。
小渕氏の事務所はコメントを発表、強制捜査に関し「大変な心配をかけたことをおわび申し上げる」とした。一方、産経新聞が「小渕氏、議員辞職の公算」と報道したことを念頭に「議員本人が議員辞職を検討しているとの誤報があった。このような事実無根の報道がなされたことに驚いている」と記した。
谷垣禎一幹事長は国会内で記者団に対し、小渕氏の進退に関し「そういう議論をするのはちょっと早い。事実関係を解明したいということで閣僚を引いたわけだから、その取り組みを見守る段階だ」と語った。
これに対し、ある閣僚経験者は「特捜部はよほど事実関係を固めていないと家宅捜索しない。小渕氏は逃げられない」と述べた。
安倍晋三首相は30日の衆院予算委員会で、小渕氏と松島みどり前法相の辞任について「任命責任者として深く責任を感じている」とし、小渕氏らに対し「国民から負託を受けている国会議員として説明責任を果たしてほしい」と述べた。
http://www.sankei.com/politics/news/141031/plt1410310013-n1.html
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今検証した通り、産経新聞の執拗さは突出しております。
小渕氏の議員生命をも潰そうとしているかのようです。
産経の報道姿勢のこの執着ぶりの理由は実のところ、よくわかりません。
ネットでは自民党若手親中派の代表である小渕さんを嫌中メディアの保守産経がこの際とばかりにつぶしにかかったという、憶測も出ていますが、当ブログとしては確証は得てません。
ただ言えることは、一連の産経報道は、その内容もボリュームも他紙を圧倒しており、そして”小渕たたき”という生易しいものではなく、”小渕つぶし”と表現しても過言ではない、明らかに小渕さんの議員辞職を初期から狙っている過激な報道姿勢に終始しています。
興味深いことです。
何が産経をここまで執着させているのでしょうか。
(木走まさみず)
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