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吉谷桂子さんオススメのイングリッシュガーデン

ガーデンデザイナー、吉谷桂子さんが英国滞在経験で得たイギリスのガーデンの魅力とライフスタイルをご紹介します。 ぜひ訪れたいオススメのガーデンや、花と緑のある暮らしのアイデアをお届けしていきます。

November 2014

第24回 【最終回】イングリッシュガーデンの楽しみ方


「オススメのイングリッシュガーデン」の最終回。ゆえに、独断と偏見の見地から、イングリッシュガーデンのオススメの楽しみ方が、テーマです。まずは、私が影響を受けたガーデナーの格言から。

「ガーデニングは、芸術である。- Gardening is an art-」とは、イギリスを代表する国民的ガーデナー、プランツ・エコロジー(植物の生態環境にあった庭づくり)で、「奇跡の庭」として知られる、ベス・チャトー(1923〜)の言葉です。

「私にとって、ガーデニングとは、生きた植物を使って作るペインティングである」とは、コッツウォルズにあるハイグローブ荘で、自然保護とオーガニックを尊重しながら、誰もが魅了される庭を作っておられるチャールズ皇太子。

そして「庭は、絵になるように作るべきである」は、その後訪ねた何百カ所ものガーデナーから、たびたび聞いた言葉です。

吉谷桂子さんオススメのイングリッシュガーデン

チャールズ皇太子のアーティスティックで
オーガニックな庭。ハイグローブ荘。

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ベス・チャトーさんと私

吉谷桂子さんオススメのイングリッシュガーデン

庭で絵になるグリーンの服の方々

しかし「絵になるように…」口でいうのは簡単でも、実際は難しい。ただはっきりと言えるのは、先ず「絵になるよう」にと、はっきりと意識を持つことがスタート地点。そして、イングリッシュ・ガーデンに出会うまでの私が知る日本の園芸は、花を見事に栽培することには心を砕いても、絵になる景色を作ったり、芸術作品、という意識はなく、こうしたイギリスのガーデナーの言葉と出会うまでは、私も.....庭がアートだなんて、思ってもいませんでした。

吉谷桂子さんオススメのイングリッシュガーデン

白いツルバラの咲くモティスフォントアビィガーデンにて。

「人類にもっとも重要で、もっとも求められている芸術は何か?」「答えは、美しい家である。…美しい家は、庭をまとっていなくてはならない。家のインテリアは、庭の連なりになるように…」とは、 産業革命後の英国で、世界で最初に始まった自然保護運動も手掛けたウイリアム・モリス(1834〜1896)の言葉です。モリスは、アーツ&クラフツ運動の旗手として世界的、歴史的に知られる存在ですが、産業の発達で機械化されて行く人びとの暮らしに異を唱え、人間的な暮らしには花や緑が欠かせない。と、今から150年以上も前に、そのことを唱えていました。

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ノリ・ポープさんのデザインしたハドスペンガーデンにて

イングリッシュ・ガーデンに関する名著「カラー・バイ・デザイン」の著者、ノリ・ポープは「園芸とは、美学としての暮らしに基づくものだ」と、いいます。美学の表現のひとつに色彩の調和が欠かせませんが、庭では、花の色彩に、テーマカラーを持って「絵になるように」構成することが大切なのだと教わりました。

吉谷桂子さんオススメのイングリッシュガーデン

庭の花と同じようなコーディネートで見学を楽しむ夫人

イングリッシュ・ガーデンの父と言われる、ウイリアム・ロビンソンは1883年の著書「The English Flower Garden and Home Grounds」で、「庭のアレンジでもっとも重要な点は、色の効果に沿って花を配置していくことである」と、語っています。

さて、これで、お分かりいただけるでしょうか。

吉谷桂子さんオススメのイングリッシュガーデン

周囲の植物の色調にとけ込むような、ベス・チャトーさん

イングリッシュ・ガーデンの見学は、いわば芸術観賞です。私の気分としては、オペラやバレエの観賞と同じような心構えで向きあいます。あるときは、感動で心が震え、涙がでてしまうことも…。また、そこでは自分が表現者になるか、鑑賞者になるか。…それはどちらでも良いのですが、いずれにしても、美しいものを眺めるために、そこを訪ねる人も、自分が景色の一部になるということを忘れないでほしいのです。いえ、ドレスアップしてでかけなさい。ということではありません。

花の色、緑の形。美しい光を含め、目に見える景色のすべてが絵になるための眺めです。そこに交わる自分も、緑や花の色彩に因んで、景色との調和を考え服色を選びます。美しく咲き乱れる花色に無理なく調和するは、グリーン、アイボリー、ピンク、ブルー、イエロー等々。春には春の色彩、夏には夏の色、そして秋や冬の季節の色がありますが、そんな自然界の色彩を身にまとうつもりの、色彩を意識した旅の服装計画をお勧めしたいのです。

このことに気づく前の私は、ジーパンにネイビーのブレザーやダークカラーのジャンパーなどを着ていました。でも、何度か、ガーデンツアーを開催するうち、写真に写った自分を見て、はたと気づいたことでした。花の景色に連なる色の服を自分がまとうこと。これが大事です。

吉谷桂子さんオススメのイングリッシュガーデン

庭の花たちと同じ色の服を着てガーデン見学を!

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景色に似合う服の色で

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パープルは、グリーンに馴染む補色なので、
ガーデンでよく映える色です。

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ガーデンオーナーもガーデンカラーでお出迎え

吉谷桂子さんオススメのイングリッシュガーデン

ガーデナーは定番のグリーンを着用

吉谷桂子さんオススメのイングリッシュガーデン

夏のイギリス旅行で何色を着るか迷ったら、
ホワイトがおすすめです!
イギリスの光線にぴったり合います。

そこで、私がしばしば開催するガーデンツアーに「ドレスカラーコード」を提案したのです。緑色のほか、なるべく庭の植物の明るい色調を身につけて庭観賞に行きましょうと。いえ、ご用意いただくのは、派手な服とかではなく、ファストファッションで結構。ただ、上記に書いた、花や緑の色彩にすんなりと馴染む色あいの服装で庭へいけば、実は、庭のオーナーやガーデナー、たまたま居合わせた地元の人たちから、アプリシエィト、喜ばれたり、誉められることも多かったのです。ツアーは、20名前後の団体ですから、この団体が、長旅だからと汚れの目立たない黒っぽい服装で庭に現れるよりも、明るい花のような色彩の集団であった場合、受け入れるイギリスの方々の表情がまるで違ってくることに気づきました。

吉谷桂子さんオススメのイングリッシュガーデン

庭に溶け込むアウトフィットで庭のオーナーと
ツアーメンバーとで集合写真を。

吉谷桂子さんオススメのイングリッシュガーデン

さて、今後も、イングリッシュ・ガーデンやイギリスのカントリー・サイドへの旅行を考えていらっしゃる方は、是非とも、カントリーサイドのカラースキームを意識して、たとえばコッツウォルズの街並みに合うシャツやジャケット。そんな、ランドスケープカラーを意識して、景色に溶け込む旅のワードローブを揃えてみてはいかがでしょう。きっと、記念写真を撮った結果も素敵なものになるはずです。

Good Luck!

PROFILE

吉谷桂子 よしやけいこ

吉谷桂子 よしやけいこ

園芸研究家、ガーデンデザイナー。
1980年代に広告業界でデザイナー、アートディレクターとして活躍。 夫の博光とともに、92年に渡欧。7年間の英国滞在経験を生かし、帰国後、ガーデニングの仕事に取り組む。 TV番組や雑誌、著書を通して、ガーデンライフの楽しみを提案。国際バラとガーデニングショウ、六本木ミッドタウン「ボタニカ」、箱根星の王子さまミュージアムなど、話題のイベントや店舗の植栽デザインなども手がける。近著は「吉谷桂子の小さな庭のガーデニング術(ベネッセ刊)」

吉谷桂子のガーデニングブログ http://blog.iris-gardening.com/

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