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泊原発の再稼働 さらに遅れる見通し10月29日 4時10分
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北海道電力は泊原子力発電所の国の規制基準に基づく審査で重視されている、想定される地震の揺れの強さを示す「基準地震動」について、今月中に決定させることを前提に来年11月の再稼働を目指していましたが、今月中には決めることができず、再稼働はさらに遅れる見通しになりました。
原子力規制委員会による泊原発の審査では、北海道の積丹半島の西側に活断層があるかどうかについて地震の専門家などによる議論が続いていて、北海道電力が泊原発3号機で想定している基準地震動の大きさが十分かどうかが焦点の1つになっています。
これについて北海道電力は、活断層を巡る議論がまとまるめどが立たないうえ、次の審査会合の日程が来月以降にずれ込むことになったため、今月中に規制委員会の了解を得て基準地震動の大きさを決定させることができなくなりました。
北海道電力は、基準地震動を今月中に決定させることを前提に、泊原発3号機を来年11月に再稼働させることを目指していましたが、基準地震動が決まらず再稼働はさらに遅れる見通しになりました。これにより、泊原発が再稼働すれば値下げするとしていた電気料金にも影響が出る可能性が出ています。