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“カメラ故障を事実上放置 保安規定違反”
10月29日 16時02分

“カメラ故障を事実上放置 保安規定違反”
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大量の点検漏れが見つかった高速増殖炉「もんじゅ」で、事故対応のために設置した監視カメラ180台のうち、およそ3分の1の故障が事実上放置されていたことについて、原子力規制委員会は、安全確保の取り組みを定めた「保安規定」に違反しているとして、今後、改善状況を確認していくことになりました。

福井県敦賀市にある高速増殖炉「もんじゅ」では、およそ1万4000点の機器で点検漏れなどが見つかり、去年5月、原子力規制委員会は、「もんじゅ」を管理する日本原子力研究開発機構に対し、試験運転の再開に向けた準備を禁じる命令を出しています。
さらに、先月には、平成7年の炉心を冷やすための液体ナトリウムが漏れた事故をきっかけに設置された監視カメラ180台のうち、3分の1近い54台が故障し、最も長いもので1年半以上、事実上放置されているのが見つかっていました。
29日、原子力規制委員会でこの問題が報告され、規制委員会は、安全確保の取り組みを定めた「保安規定」に違反しているとしたうえで、原子力機構の改革の姿勢が不足していると指摘しました。
田中俊一委員長は「原子力機構には組織としての安全への考え方に問題があるのではないか」と述べ、今後、改善状況を確認していくことになりました。
このほか、宮城県の女川原発2号機でも、東日本大震災による設備への影響を点検した際の記録に不備があったとして、保安規定違反とされました。

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