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JR宗谷線、基準超す強風で特急運行 警報、担当社員が見落とす

(11/04 11:44、11/04 14:09 更新)

 JR北海道の稚内発札幌行き特急スーパー宗谷2号(4両編成、乗客36人)が3日、稚内市内の宗谷線抜海駅付近で運転禁止基準値の風速30メートルを超える風が吹いていたにもかかわらず、同駅付近を通常の速度で運行していたことが4日、分かった。指令室の警報システムが作動しなかったことが原因で、JRは3日、脱線などの事故が起きる恐れのある「重大インシデント」に当たる可能性があるとして、国土交通省に報告した。けが人はいなかった。

 JRによると、3日午前7時15分ごろ、抜海駅に設置された風速計で風速30メートル超の風を観測。同社の規定では、同駅を含む南稚内―兜沼(宗谷管内豊富町)間が15分間の運転中止区間となったが、宗谷北線運輸営業所指令室(名寄)で強風を知らせる警報音が鳴らなかったため、担当社員が基準値の超過に気付かず、特急に運転中止の指示を出さなかった。警報は防災システムの画面上にも表示されるが、社員は見逃していた。<どうしん電子版に全文掲載>

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