若林栄四のフライングバックジャパン22
インタビュー収録日:2014年10月09日
世界経済の行方に暗雲が垂れこめてきました。米国の株価が急落し、それにつられて日本株も荒い値動きになっています。いよいよ米国の株価はピークに達し、本格的な調整局面を迎えようとしているのでしょうか。仮に大きく調整するとしたら、日本株、世界経済への影響はどうなるのでしょうか。ワカバヤシFX代表の若林栄四氏に話を伺いました。
――
米国はいよいよ量的金融緩和を終わらせ、出口戦略を取り始めました。これから米国の長期金利は本格的な上昇へと向かうのでしょうか。
若林
バカなことを言ってはいけません。マーケット関係者、あるいはメディアは量的金融緩和を終わらせ、その後は利上げに踏み切るなどと言っていますが、私は利上げなど出来ないと考えています。
今、大事なことは、FEDが来年利上げを行うと言っていたのに、どうして米国の長期金利が下げ続けていたのかということです。これを説明できる人がいない。おかしいでしょう。本来、利上げを行うことをFEDが表明すれば、長期金利は上昇傾向をたどるはずです。
この、おかしな現象の一番の理由は、10月8日に公表された9月16~17日開催のFOMC議事要旨です。ここで、どうやら利上げを先送りにするということが明らかになったようなのです。
これまでマーケットでは、利上げは既定路線であり、むしろタイミング的には早まるのではないかという見方が大勢を占めていました。それが、1ドル=110円台までドルが買われた理由だったのですが、米国景気の現状に対するFEDの懸念が大きく、利上げは先延ばしということになれば、来年5月に利上げというシナリオが崩れてしまいます。
でも、私は利上げを先延ばしにするという点についても懐疑的です。米国の景気は恐らく、これから悪化していくのではないかと思うのです。8日に発表されたFOMC議事要旨で伝えられた、来年5月に予定されていた利上げを先延ばしにするということが、マーケットの混乱要因になっているわけですが、これがさらに景気の現状が悪く、利上げは出来ないということになれば、さらにマーケットは混乱するでしょう。NYダウは今年中に1万6000ドル程度まで下落し、さらに来年は大きく下げることになると見ています。
今、大事なことは、FEDが来年利上げを行うと言っていたのに、どうして米国の長期金利が下げ続けていたのかということです。これを説明できる人がいない。おかしいでしょう。本来、利上げを行うことをFEDが表明すれば、長期金利は上昇傾向をたどるはずです。
この、おかしな現象の一番の理由は、10月8日に公表された9月16~17日開催のFOMC議事要旨です。ここで、どうやら利上げを先送りにするということが明らかになったようなのです。
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