京大、早く老いるサル発見 iPS作製し研究へ京都大霊長類研究所で飼育されていた、新しいタイプの「早老症」のニホンザル=愛知県犬山市(同研究所提供) 若くして老化が急速に進んでしまう「早老症」のニホンザルを京都大霊長類研究所の大石高生准教授(神経科学)のチームが発見し、3日付の米オンライン科学誌プロスワンに発表した。 このサルの細胞から作った人工多能性幹細胞(iPS細胞)を体のさまざまな細胞に変化させ、早老症の病状を体外で再現し、研究に役立てることを目指す。 大石准教授は「早老症のメカニズムだけでなく、通常の老化の解明にもつなげたい」と話す。 人の早老症は、遺伝子の修復能力の低下などが原因で発症するとされる。皮膚や脳に萎縮が生じ、細胞分裂の速度が遅くなるなど、老化の症状が急激に出る。 【共同通信】
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