すこやかRails

1. すこやかRails ～クソと戦うサービス運用～ 2014-11-01 渋谷Ruby会議01 大仲能史 a.k.a. @onk

2. self 1

3. self 大仲能史 RubyKaja 2013 – Rails勉強会@東京仕事 – アプリケーションエンジニア – 主にサーバサイドの設計・開発を担当 2 @onk

4. self.company 2006年12月中途入社 2009年4月よりRailsアプリに関わる – Rails暦5年半 3

5. 運用中サービスの稼働年数 4 0年 1年 2年 3年 4年

6. 今日の話世界はクソ力(ちから)に満ち溢れていて、サービスを運用していると必ず健康状態が悪化していきます。 5

7. クソ力(ちから)の例 • データの蓄積によるレスポンス速度悪化 • 仕様変更による設計の無理 • ライブラリの更新への追随を怠る • 突然応答しなくなるサーバ • 人の流動によるノウハウの低下 • クソクエリ・クソコードの混入 • 技術のブラックボックス化 6

8. 現状を維持しているとクソな状態になる 7

9. 今日の話実装が苦手なエンジニアでもアプリの健康状態を維持できる仕組みづくり 8

10. アジェンダ 1. 検知する/計測する 2. 改善の手助けをする 9

11. 検知する/計測する 10

12. 検知する/計測する • infra – zabbix – Mine • error – Sentry • User –CommunityWat cher 11 • Performance – MySQL • generalist – Rails • New Relic • CodeStyle – rake stats – metric_fu – rails_best_practices – rubocop

13. Mine 12

14. 13

15. 14 http://www.slideshare.net/KenichiMitsuki/ss-35379098

16. Mine • 1300台向けにセットアップしたくない – Pushでメトリクスを通知させたい • DCごとに構築したくない • rrdつらぽよ • 見た目が気に入らない 15

17. CommunityWatcher 16

18. • Twitter • 2ch • AppStoreやGooglePlayのレビュー • SNS上のコミュニティ • アプリ内の会話 17 ユーザの生の声を収集するbotたち

19. 生の声を直接見ていると • 検知が早い • ユーザの気持ちに立って開発できる • リリースの手ごたえを得られる 18 • ノイズが多い • あまりに生すぎて心が折れる • ユーザの声に流されて大勢を見失う

20. Generalist 19

21. 20 http://blog.father.gedow.net/2014/02/25/service-quality-improvement/

22. MySQLのgeneral log + EXPLAIN 21

23. クエリ品質の可視化 22

24. クエリの定量評価 • DQP (Dirty Query Point) –1秒当たりのクソクエリポイント • DUP (Dirty Update Point) –1秒当たりのIO負荷 • DIP (Dirty Index Point) –不要な Index のサジェスト 23

25. クエリの定量評価基本式 QPS * rows * type係数 * EXTRA係数 24

26. クソクエリは必ず生まれる • データベースの気持ちになって ActiveRecordを操れる人は少ない • サービスを日々改善する。アプリケーションも日々デプロイする。 • 想定漏れがどうしても出てくる • フリーザ様級 (DQP:53万) のクエリがたまに出てくる 25

27. 今日の話 1. 検知する/計測する 2. 改善の手助けをする 26

28. 改善する手助けをする • CI – Jenkins • MySQL – DQPAnalyzer • Rails – ReliqRefactor 27 • CodeStyle – pront • Development – QueryTracer • Badge • Ranking – Gemicom

29. 戦略1: 目標を目立たせる 28

30. DQPAnalyzer 29

31. 30

32. 31

33. ReliqRefactor 32

34. 33

35. 34

36. 35

37. 人間が論理的に考えていることはコードに落とせる 36

38. 戦略2: プライドをくすぐる 37

39. Badge 38

40. 39 http://sue445.hatenablog.com/entry/2014/08/11/123000

41. 40

42. 戦略3: 競争を煽る 41

43. 運用中サービスの稼働年数 42 0年 1年 2年 3年 4年 DAU、成長率等はバラバラ

44. 43

45. 44

46. gemicom 45 http://rubykaigi.org/2014/presentation/S-TakumiMiura

47. 戦略4: ナビキャラに言わせる 46

48. ｶｰﾁｬﾝJ( 'ｰ`)し • 静的解析bot (pront) • 厳しいのでキャラクター化しないと心が折れる 47

49. 48 http://sue445.hatenablog.com/entry/2014/10/10/111601

50. 改善を手助けする戦略 1. 目標を目立たせる 2. プライドをくすぐる 3. 競争を煽る 4. ナビキャラに言わせる 49

51. まさにソーシャルゲームの手口ッ！ 50

52. 改善する手助けをする 51

53. 開発と改善 52

54. 開発：収益を増やす改善：損失を減らす 53

55. 改善も大事だが本質ではない 54

56. 改善にかけるコストを削減していく • 一目でクソだと分からせる • 強くない人でも改善できるようサジェストする • 意識を無理やり高めるためにテクニックを使う • 1人が改善すればみんなが幸せになるよう共通化する 55

57. 共通化 • RubyKaigi 2014 - “Gem of this week” 56 http://rubykaigi.org/2014/presentation/S-TakumiMiura

58. 今後の課題 57

59. 今後の課題 • 職種間の溝を埋める –フロントエンド⇔サーバサイド –Nativeクライアント⇔サーバ –企画者⇔開発者 • リリース前に検知する 58

60. REPL-client • APIエンドポイントのインタフェースを YAMLで持ち、REPL からリクエストを簡単に発行するツール • 通信を暗号化しているので簡単に CURL できないという問題を解決 • インタフェースの明文化と、柔軟なチート生活に役立つ 59

61. QueryTracer • ARProxyを使って開発中に問題点を見つける • where 1=0 とかパーティションの絞り込みができていないクエリとか 60

62. まとめ 61

63. 現状維持は悪化の一途クソ力(ちから)は強大検知する/計測するユーザにストレスを強く与えるところ開発者にストレスを強く与えるところ改善効率を上げる判断できるものはシステム化できる価値の本質に注力しよう 62

64. すこやかとは健康が維持できていて改善するのにコストがかからない状態 63

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すこやかRails

by Takafumi ONAKA

on Nov 04, 2014

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