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最終更新:2014年11月4日(火) 10時43分

メルケル首相がイギリスのEU離脱容認か、ドイツ誌報道

 移民の規制強化を検討しているイギリスに対し、ドイツのメルケル首相が「EU加盟国からの移民を規制するならイギリスのEU離脱もやむを得ない」という考えを伝えたとドイツの週刊誌が報じました。

 イギリスでは、東欧諸国などから仕事を求める大勢の移民が流れ込み社会問題となっています。これまでEU加盟国として移民を受け入れてきたイギリスですが、国内からの強い反発を受け、キャメロン首相は移民の受け入れ制限を検討するとともに、2017年末までにEUに留まるかどうかを問う国民投票を実施する考えを明らかにしています。

 ドイツの週刊誌「シュピーゲル」によりますと、こうしたイギリス政府の方針に対し、ドイツのメルケル首相は「仮にEU加盟国からの移民を規制するならイギリスのEU離脱もやむを得ない」という考えをキャメロン首相に直接伝えたということです。

 これまでイギリスのEU残留を支持してきたメルケル首相ですが、「移動の自由」というEUの基本原則に反する政策には断固反対する姿勢を表明したものとみられます。今後キャメロン首相はEU諸国と国内世論との間で難しい判断を迫られることになります。(04日02:11)

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