対馬返還を求める韓国の市民団体、27日に対馬を訪問

 日本が強制的に占領した対馬返還を求める運動を展開する忠清北道槐山郡の市民団体「対馬奪還本部」が27日から29日まで対馬を訪問する。

 訪問するのは、同郡に住む約10人のメンバーと外部からの参加希望者約20人で、2泊3日の日程で対馬を訪れ、領土紛争に関する理解を深める。

 一行は朝鮮王朝末期に抗日義兵闘争を率いたとして、対馬に連行されて殉国した崔益鉉(チェ・イクヒョン)先生の葬儀が行われた修善寺(対馬市厳原町)と対馬藩主の養子、宗武志と朝鮮王朝の高宗(コジョン)の娘、徳恵翁主(トッケオンジュ)の結婚奉祝碑などの史跡を訪問する。

 団体関係者は「今回の対馬訪問は独島(日本名・竹島)の領有権だけをめぐり、日本と対立している状況で、全国民に『対馬返還要求運動』への賛同を求めるために行うものだ」と説明した。

 同団体は2012年10月10日に中原大学(槐山郡)で発足式を行い、対馬返還要求運動を本格化した。

 1945年7月のポツダム宣言で、日本は対馬が韓国領であることを認めた。李承晩(イ・スンマン)大統領は、就任から3日後の48年8月18日に記者会見を開き、対馬を韓国に返還するよう、日本政府に強く要求した。

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