アップルのティム・クックCEOがゲイであることをカミングアウトして話題になっています。
日本語の記事のコメントとか、facebook上の日本語のコメントとかで結構ネガティブなものを見るなーと思ってます。
『「ゲイであることを誇りに思う」-アップルのクックCEO』
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141030-00000056-bloom_st-bus_all
で、もちろん英語での記事にも強烈にネガティブなコメントとかもあるんですが(地獄がどうとか)、日本語での反応で興味深いのは「誇りに思うほどじゃないだろう」「普通だと思うって言ったら良かったのに」とか「特別だと思ってるように聞こえる」っていう言葉の表現に対する反応。
自分の幸福感や満足を「控えめに言う」ことは、日本社会のルールみたいなところあるから、そこ破っちゃうとカチンと来るのは、日々それにのっ取ってコミュニケーションを取ってる側からしたら自然なことでしょう。
しかし実際のところ日本語で「別に卑下しなくても誇りにしなくても良いと思う。オレにはどうでもいいです。」ってコメントしてる人と、英語で「勇気ある、本物のリーダーとはどうあるべきか示してくれてありがとう」ってコメントしてる人の、同性愛自体に対する個人的な感想(気持ち悪いとかそういう次元の感想ですね)って同じだったりすると思います。
オレ自身も最近は日本語の言葉もやっぱり前ほど的確なのがすぐに出て来るって訳じゃないので、日本語で話し合いをする時は謙虚な表現を意識して使うよう心がけています。そうするとたまに何が言いたいのか全く理解不能な文章が出来上がったりします。
日本語の議論って、「あなたの言い方が間違っていたから良くない」がメインの論点になったりするのは不毛なので気をつけたいですね。
なので敵を作るのは前提で日本語でもしっかりと自分のスタンスをアピールするほうが皆にとっても結局得なのではないでしょうか。
アップルはクリエイティビティを商品としている会社です。クリエイティビティは謙虚さからは生まれません。自己の肯定と生の喜びから生まれます。なのでティム・クックが公式にカミングアウトしたのはアップルにとって非常に意味のあることだと思います。
ところでティム・クックが実はアメリカで保守的とされているアラバマ州出身だということが地味に人々を驚かせているようで、そちらもプチ・カミングアウトとして扱われているのが面白いです。
久々の更新でした。