FINAL FANTASY VII G-BIKEレビュー - FF7のキャラが最高に格好いい…だがそれだけだ。
- アクション
- 2014年11月04日
- タグ
- ソフトレビュー|
- 2.0|
- FinalFantasyFIIG-BIKE|
あの人気RPG、『FINAL FANTASY VII』のバイクゲームが、『FINAL FANTASY VII G-BIKE』として単体で登場した。
サイバーコネクトツーが開発を担当しているだけあって、ビジュアルの豪華さは折り紙付き。
『ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン』(FF7を題材にした映像作品)のようなクラウドがかっこよくアクションを決める様子は本当に素晴らしい。
その反面、ゲームは致命的につまらない。
このゲームはスタミナを消費してミッションをクリアするバイクアクションRPGとなっている。
武器とバイク、サポートキャラクターを決めて、ひたすらミッションに挑むのだ。
ミッションが始まると、クラウドがバイクに乗ってひたすら道を進み始める。
この道を進みながら、「一定距離進め」、「特定の敵を○体倒せ」などミッションをこなすのがゲームの目的だ。
ゲームの基本はラン系ゲーム…と言っても、元となる『Gバイク』に近い動きで左右、手前と奥に自由に移動できる。
障害物もあり、上スワイプしてジャンプで避けるか、下スワイプしてスライディングで避けられる。
バトルの操作はタッチだけで終わる。
敵をタッチすると自動で追尾して、クラウドが切りつけるのだ。
道路の端にいる敵を攻撃すると、フェンスとバイクで挟み込んで大ダメージを与えることもできる。
▲挟み込んだ!
また、一定時間ごとに【マテリア】がチャージされ、装備されているマテリアに応じて特別な技が発動する。
マテリアはすぐチャージされるので連発でも使えるし、演出も美しくて見ほれるほどだ。
FF7の華、リミットブレイク技ももちろん完備。
攻撃を繰り返すと【リミットブレイクゲージ】がたまり、画面全体に大ダメージを与える。
さらに、ボスとのバトルではリミットブレイク技の演出が強化され、圧巻の演出が始まる。
▲ボスのグラフィックも美しい。
ボスに示される【リミットブレイクマーカー】をタッチすると…
【画竜点睛】発動!
▲円の外周と内周が完全に重なった状態で画面をタッチすると、ダメージが増大する。
ズバーン。
さらに、サポートキャラクターをつれていると、サポートキャラも追撃。
ティファが出てきて、【ファイナルヘヴン】!
決まった!絶妙なカメラワークで、この演出が本当にイカす。
最後に、クラウドとティファの2人の視線が交差してフィニッシュ。
いやー、格好いい。最高のビジュアルである。
そして、ミッションをクリアするとミッション総合評価が下される。
合わせてルーレットで報酬アイテムも手に入る。
このアイテムは、武器やバイクを強化素材だったり、新しいマテリアだったりする。
ミッション総合評価が良いと、報酬にボーナスがつくことも。
あとは基本無料ゲームのお約束パターン。
素材を元に武器やバイクを強化してパワーアップし、さらなるミッションへ挑むのだ。
なお、ガチャはなく、新しい武器やバイクはすべて素材を元に作ることになっている。
課金通貨のジェムは、ルーレットで当たらなかった景品を無理矢理とったり、コンテニューしたりする用途に使うのみで、「プレイしていればすべてのものが手に入る」マイルドな課金要素となっている。
さて、このゲームの評価だが…残念ながらイマイチだと思う。
ゲームはGバイクの操作感をそれなりに踏襲しているし、見た目にも美しいので、動画や静止画を見るとそれなりに面白そうに見えるかもしれない。
だが、実際にはキャラが小さくてエフェクトが派手で、キャラを見失いがち。
操作性もスワイプ判定がおかしく、敵が小さくてタッチミスすることもあって良くない。
基本無料RPG的な部分もゲームをつまらなくしている。
武器を強化しなければアクションステージの爽快感が減り、面白くならない。
また、ボス敵の必殺技を避けることはできないので、ボスには一定以上パワーアップしないと絶対勝てない。
画面をタッチするタイミング次第で15%ダメージが減るが…85%ダメージを受けるなら直撃とあまりかわらない。
アクションで敵に対抗するのではなく、装備で敵と戦うゲームになってしまっている。
アクションゲームの皮をまとったポチポチ系RPGの構造が最初から透けて見えていて、とても残念だ。
だめ押しに、このゲームはチュートリアルがダントツに面白くない。
チュートリアルの敵を倒すと画面が黒い霧に覆われ、プレイヤーはキャラクターの動きが追えなくなる。
スマホゲームはコントローラーのフィードバックがないので、キャラの動きが見えないとゲームをプレイしている感覚が消失してしまう。
スマホではプレイ開始の5分間がゲームの印象を決める大事な時期だ。
その部分が、一番つまらないのは致命的と言ってもいいだろう。
懐かしの音楽をバックに、カッコいいビジュアルのキャラクターが見られる!
現在のところ、それがこのゲームの意味だ。
チュートリアルを終えても、ゲーム部分は『Guns'n'Souls』よりもややマシ、と言った印象でしかない。
開発した方も、人気作品のスピンオフを作る上で制約もあって大変だったと思うが、何とかリニューアルして立て直して欲しいと思う。
評価:2.0(良くはない)
おすすめポイント
気になるポイント
(バージョン1.0.1、GCドラゴン)
アプリリンク:
FINAL FANTASY VII G-BIKE (itunes 基本無料 iPhone/iPad対応/GooglePlay)
動画:
コメント一覧
-
- 2014年11月04日 00:50
- 一時間位でFF7のバイク丸コピーした方がまだ売れたし、面白かったんじゃね?
よくこれで、他のFF7スピンオフもやりたいとか言えるよな。
恥ずかしくないのかな。
-
- 2014年11月04日 00:56
- アギトといいGバイクといいスクエニって、FF付けて数打てばいつか当たる状態なんかな
-
- 2014年11月04日 02:46
- ヒットマンスナイパーにかっさわれそうね
本当よくスクエニにEidosはついていってると思う
Eidosは失敗もしてるけど結果も出すからなあ
-
- 2014年11月04日 07:25
- FFVIIに思い入れのない自分としてはGuns'n'Soulsと大差ないってのが率直な印象
この手のゲームにゲーム性を求めるのは酷だとしても、派手なのに爽快感がないってのが致命的
-
- 2014年11月04日 08:34
- 個人的にはスノボーやチョコボレースの方をリメイクして欲しかった
FF7の方でもバイク部分はそんなに…でしたし^^;
-
- 2014年11月04日 08:51
- ここまで安売りされても付いて行くファンが未だに大勢いるんだから不思議
フルボッコから何も学んでいない…