現在の日本国憲法が公布されたことにちなんで制定された文化の日の３日、憲法９条を守っていこうと、福岡市・天神で市民が集会を開き、憲法解釈の変更による集団的自衛権の行使容認に反対するデモ行進をしました。
この活動は、戦争の放棄などを定めた憲法９条を守ろうと、亡くなった作家の井上ひさしさんなどの文化人の呼びかけで発足した「九条の会」の福岡県の組織が、毎年、文化の日に行っています。
福岡市・天神の会場にはおよそ３５０人が集まり、核兵器の廃絶を求めるため署名を集める活動などを続けている高校生平和大使の城戸香音さんが、「声をあげ続けていきたい」と訴えました。
ことしは、政府が憲法解釈を変更し、集団的自衛権の行使容認を閣議決定したことに強く反対する内容となり、参加者は、天神の街をデモ行進しながら、憲法９条を守っていこうと訴えました。
参加した６５歳の女性は「国の上の方でどんどん勝手に決められてしまっている気がします。小さくても声をあげることが大事だと思います」と話していました。