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「埼玉・加須うどん食べ歩き!」
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鴻巣って、埼玉の免許センターがあるので有名な市なんですが、そのほかの名物は知られていなくて。
でも、日本一の物件があるんですって。 川(荒川)の川幅が、日本一なんですって……。 それで、地域の人が「川幅うどん」というのを考案して、 とにかく平べったい、幅の広いうどんを開発したわけです。 それがコンテストで入賞したりして、有名になったんです。 でも、なぜ「うどん」なんだ? と思いませんか? そうだ、きっと鴻巣にうどん文化があるに違いない! そう思って、都内から鴻巣に行きましたよ。 公民館っぽい施設のうどんまずは、NPO法人が運営している、古民家をキレーに改造してある、公民館みたいな雰囲気の「花久の里」へ。
中はカフェを兼ねたうどん屋さん。行ったのは11時だったんだけど、高齢者がいっぱいで、大声で、大盛り上がり、楽しそう。 今回の取材班は私とツレの2人だったのですが、 何軒もまわる時は、1食ぶんだけ頼んで、1人はドリンクを頼みようにしておりまして、 そこでアイスコーヒーをおばさまに頼んだのですが……。 「あっらー! 寒いのに。アイスコーヒーの注文、久しぶり。若いのね〜!!」 と言われました。 とくに若くないです……。 いや、この場の平均年齢よりは若いけど。 こっそり周囲を見回します。親子連れも来てたけれど、誰も川幅うどん、頼んでない。普通のうどん頼んでました。やっぱり、そりゃそうだよね。 「川幅で」と言うと、川幅になるらしいよ。
きたきた、田舎汁もりうどん680円。
しっかりした麺だね。
鶏肉、あげ、ネギ、きのこ。
うん!
麺が長っ………長くない!? 割り箸をもちあげて困惑。なんとかつゆに入れて、すすります。 麺は太くないけど、やや固めで気持ちいい。手打ちなのに、機械でうったような均一感。おいしい。 鴻巣、公民館でこのレベルか、すごい! と思いつつ期待がわきあがってくるのでした。 うどん湯も飲めるよ。しかしうどん湯って全国区の文化なの?
創業120年の老舗なのだが次は老舗の店であるらしい、長木屋へ。
建物が新しいのは、建て替えたかららしい。
さっそくメニューを見る。
しかし、こう、全面プッシュされているのは、川幅うどーん!! なんかすごい。
「水菜、大根おろし、花カツオ、温泉玉子で荒川河川敷の季節の色をイメージ」したうどん。
「鴻巣が誇る日本一の水管橋、お花見、雛壇ピラミッドをちくわ天、彩豆腐、玉子焼で表現」したうどん。 なんというクリエイティブ精神。 しかし、老舗感、あんまりないよね、これ!? トイレに行くふりして、他のお客さんが何を食べてるのかチェックしてみました。 でも、食べ終わったお客と、うどん待ちにお客しかいなくて、よく分からず。 その時、レジで「イカ天うどん630円になりまーす」の声。 そうだよね、普通のうどんを食べるよね、地元の人は! 野菜汁うどん680円。
北海道小麦粉でうってるらしいです。
うん、もっちもち、もちもち……そしてやたらと麺が長い。
鴻巣は麺が長いのがデフォルトなのか? なんで? そしてこれは、固い「武蔵野うどん」じゃないですね、ぜんぜん。 こんなにもちもちしてるなら、「川幅うどん」が美味しいはずだわ、この店。
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