ライフハッカー編集部 - 社会 07:00 PM
ストレスが多い状況でも女性は賢明な決断ができる:研究結果
数カ月前、私は興味深い記事を2つ掲載しました。ヘッジファンドは、女性が運用すると、男性が運用するよりも3倍も成功する。最高経営者(CEO)が女性であると、男性の場合よりも、会社の運営は50%もうまく機能する、というものです。
そうした事実と私自身の主観的な体験にもとづき、ビジネス界で働く平均的な女性は、平均的な男性より有能であるという結論に達しました。先週、新たな研究により、なぜ、またどのように、女性が優れているのかが明らかになりました。
ストレス状況下では、女性のほうが賢明な決定ができる
南カリフォルニア大学およびデューク大学で行われた脳科学に関するそれぞれの研究によると、強いストレスにさらされた状況では、女性の方がリスクの低い決定をすることがわかりました。米ニューヨークタイムズ紙は次のように説明しています。
ストレスの少ない状況では、男性も女性も等しく賢明な決定ができるが、ストレスに直面すると、男性はリスクの高い決定をしてしまう。たとえコストがかかり、可能性が少ないとしても、男性は大きなチャンスを期待できることに焦点を当ててしまうのである。
言い換えると、物事がすべて順調な時は、女性も男性も物事を決定する点で大差はありませんが、事態が複雑で難しくなると、男性は一か八かの勝負に出てしまう傾向があり、一方女性は物事をじっくり考えようとします。
女性はそうした傾向により、ビジネス界の競争で有利な立場に立てます。もちろん、他の分野でも同じことが言えるでしょう。
女性の脳はストレスを上手にコントロールできる
女性がストレスに面してもより良い決定ができる理由は、女性が男性より優れているわけでも、協力的であるからでも、ごまかし上手であるからでもありません。それは、女性の脳がストレス物質であるコルチゾールを男性の脳よりも上手にコントロールできるからです。
神経生物学者Ruud van den Bos氏によると、男性はストレスに直面するとコルチゾールが急上昇し、決定能力が低下してしまいます。一方、女性の場合、コルチゾール上昇は男性より低く、緊張は感じるものの、それが原因で決定力が下がることはないのです。
ビジネス界の学者やアナリストは皆、今日のビジネス界にはストレスになる状況がますます増えていると繰り返し指摘しています。ストレスの原因が増えれば増えるほど、女性は男性より優れた決定を行えるようになります。
つまり、状況が苦しくなればなるほど女性は賢くなり、男性の能力は低下するのです。昨今のビジネス環境はますますストレスフルになっています。女性職員を採用しなかったり、昇進させなかったりすると、自分の無能さを証明するだけになってしまいますよ。
Neuroscience: Women Outperform Men Under Stress|Inc.
Geoffrey James(訳:Conyac)
Photo by Shutterstock.
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松尾仁|編集者、プロデューサー
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