ここから本文です

【極真会館】日本勢奮闘も優勝はロシアのダルメン

イーファイト 11月4日(火)0時9分配信

極真会館「第46回オープントーナメント全日本空手道選手権大会・2日目」(11月3日 東京体育館)

【フォト】この大会の模様

 来年に行われる世界大会の日本代表選抜戦として開催された、今回の全日本大会。最初の波乱は3回戦で起きた。昨年の優勝者・安島喬平(茨城県常総支部)がキリル・コチュネフ(ロシア)戦で左足を痛め、途中から攻めこまれてしまい判定4−0で敗退。コチュネフと交錯した際、アキレス腱が断裂してしまったようだ。

 しかし以降は日本勢の快進撃が続く。優勝候補の最強外国人と目されたオレクサンダー・イエロメンコ(ウクライナ)とザハリ・ダミヤノフ(ブルガリア)に、それぞれ上田幹雄(横浜北支部)と高橋佑汰(東京城北支部)の新世代2選手が勝利。

 また、中量級エースの森善十朗(東京城西支部)がアレハンドロ・ナヴァロ(スペイン)とイリヤ・カルペンコ(ロシア)を連破、澤村勇太(総本部)がデビッド・シャルコシャン(ロシア)を下している。

 一方で荒田昇毅(千葉県中央支部)と鎌田翔平(東京城西支部)の重量級トップ選手も圧倒的な強さを見せつけ勝ち上がったが、トーナメントを制したのはロシアのダルメン・サドヴォカソフだった。日本勢は準決勝戦まで激闘を繰り広げてきたあまり、特に決勝に残った荒田には最後の試合を戦う余力は残されていなかったのかもしれない。

 ダルメンに突きと下段を効かされ敗退した荒田をはじめ、日本勢の試合に松井章圭館長は「決勝に上がるからには100%の力を出しきれるようでなければ。技術力不足。これで落胆するのではなく、世界大会に向けてダッシュしてほしい」と発破をかけるようなコメントを残している。

 世界王座奪還に向け、大きな希望と課題を残した全日本大会となった。

最終更新:11月4日(火)0時9分

イーファイト

 

PR