ニュース詳細
カカオ豆の国際価格 3年ぶりの高値水準11月4日 4時18分
K10059111711_1411040518_1411040520.mp4
チョコレートの原料となるカカオ豆の国際価格が、新興国需要の高まりなどを背景に3年ぶりの高値水準となっていて、関係者の間では、今後の需要だけでなくカカオ豆の供給の動向も注目されています。
カカオ豆の国際価格は、新興国でのチョコレートの消費量の増加を背景に去年から上昇傾向にあって、日本では大手菓子メーカーがことし7月からチョコレート製品の価格を据え置いて量を減らす、実質的な値上げを行いました。
国際機関のまとめによりますと、先月31日時点では、カカオ豆の国際価格は去年の同じ時期より10%程度高い1トン当たりおよそ2958ドルと、3年ぶりの高値水準となっています。
さらに、西アフリカにある主産地のコートジボワールが、エボラ出血熱の感染が広がっているギニアなどと国境を接しているため、関係者からは、感染が拡大すればカカオ豆の供給が滞るのではないかという懸念の声も出ています。
日本にカカオ豆を輸入している大手商社、伊藤忠商事の前澤孝秀課長は「主産地にエボラ出血熱が広がった場合、カカオ豆の価格への影響は避けられず、今後の状況を注視している」と話しています。