島康彦、中田絢子
2014年11月3日17時15分
今年度の文化勲章の親授式が3日、皇居・宮殿であった。受章者7人のうち、出席した6人に天皇陛下から勲章が贈られた。
出席したのは、今年のノーベル物理学賞の受賞が決まった名古屋大教授の天野浩氏(54)と米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授の中村修二氏(60)、人形浄瑠璃文楽の人間国宝の竹本住大夫(すみたゆう)氏(90)=本名岸本欣一=、分子組織化学の国武豊喜氏(78)、経済理論・経済学説史の根岸隆氏(81)、洋画家の野見山暁治氏(93)。作家の河野多恵子氏(88)=本名市川多恵子=は欠席した。
天皇陛下は「長年努力を重ね、大きな業績を収められ、文化の向上に尽くされたことを誠に喜ばしく思います」と受章者をねぎらった。
式典後、受章者は記者会見に臨み、天野さんは「頭が真っ白になって、どういうふうに行動したのか覚えていないぐらい感激しました」、中村さんは「日本人としては最高の名誉だと思っています」「(かつて所属した)日亜化学工業の社長はじめ社員全員に感謝したい」とそれぞれ喜びを語った。
また、竹本さんは「本当に私はええ星の下に生まれました。これからも体の許す限り文楽の後継者の養成に力を注ぎたい」と話した。(島康彦、中田絢子)
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