【ジュネーブ=原克彦】世界各国の男女平等の度合いを指数化した世界経済フォーラム(WEF)の2014年版「ジェンダー・ギャップ指数」で、日本は調査対象142カ国のうち104位だった。前年より順位を1つ上げたが、経済協力開発機構(OECD)加盟国では韓国の次に低い。女性の地位向上には課題が多いことが改めて浮き彫りになった。
WEFは女性の地位を経済、教育、政治、健康の4分野で分析する。日本は女性の労働参加率や管理職が少なく経済で102位、政治も議員の少なさが響いて129位だった。教育では93位。識字率と中等教育が世界1位と評価される一方、大学以上への進学が105位にとどまっている。
アジア太平洋で上位10カ国に入ったのは9位のフィリピンのみ。50位以内にはニュージーランド(13位)とオーストラリア(24位)、モンゴル(42位)が入った。1位は6年連続でアイスランドで、上位は北欧を中心に欧州の国が大半を占めた。
WEFによると世界の男女格差は調査を始めた06年から僅かにしか埋まっておらず、このペースでは職場での平等を達成するには81年を要するという。
WEF、世界経済フォーラム