ライフハッカー編集部 - スポーツ・運動,健康,生産性向上 06:00 PM
「監獄ワークアウト」に学ぶ、生産性が高まる4つのステップ
Dumb Little Man:「やあ、いったいどうやったらそんなイケてる"プリズンボディ"になれるの?」
これはパーソナルトレーナーをしていると必ず聞かれる質問の1つです。何年も投獄されていて、刑期が明けると超人的な姿で出てくるのはどういうわけでしょう。残念ながら、実際に監獄に入らない限り、プリズンボディになる定番の方法はありません。なぜならば、監獄と塀の外では「自由意志」の有無が異なるからです。私たちにとって、この「自由意志」こそが致命的な弱点となっています。
囚人は子供を学校まで送って行ったり、会議に出そこなったりすることがありません。疲れすぎて食事が作れなかったり、ストレッチができないこともありません。生活の1コマ1コマが、あるべきところに配置されて間違いなく進んでいきます。
自由意志を無くすには、以下4つの重要項目を実行しなくてはなりません。囚人たちはこの4項目によって、体を鍛えて目標達成することにだけ集中することができるのです。
自由意志を無くすための4項目
1.時間を配分する:ジムは決まった時間帯しか使えません。
2.何をする時間かを明確にする:使える時間がわかれば優先すべきことができます。
3.楽しみから距離を置く:その時間にはそれ以外のことは一切しません。
4.着実性:毎日規則的に同じことをして暮らしています。
この4項目すべてを何とか実行すると、驚異的な結果になります。ただ、ジムに通う平均的な人には、生活の中に邪魔が多すぎるのです。では、どうしてこの4項目を実行すると生産性が高まるのでしょう。もう一度、この4項目を見て、太字の言葉にだけ注目してください。これって、何としてでも完成さなくてはいけない仕事を成し遂げるには完璧な環境ではないですか。
しかし、だからと言って監獄に入りたいとは思わないはずです。結局のところ、独房の中でなら成功するような(合法的)ビジネスのやり方を実行するのはかなり難しいということです。それならば、日々の生活から自由意志を取り除き、高い生産性のレベルに達するためには何をしたらよいのか。前述の4項目を、実行しやすい4つのステップに落とし込んでみました。
ステップ1:時間を配分する
するべきことを具体的にした時間を一日の中で作りましょう。できるだけ時間は「限定的」にして、100%守れるようにします。この時間の始めも終わりも、何も食い込んでこないようにします。最初は10分から30分ぐらいの短い時間から始めて、できるだけ延長していきます。10分集中して物事を成し遂げる方が、2時間先延ばしにするより良いのです。時間を配分することで、今抱えている仕事だけに集中する余裕が心に生まれます。
ステップ2:何をする時間か明確にする
具体的な時間を定めたら、「成し遂げる!」と決めたことを実行します。1つの重要な仕事を短い時間に集中してする方が、何回にも分けてやるよりはるかに賢明です。前の仕事が終わってから、そこで初めて次の仕事へ移りましょう。これは何にでも応用できます。ブログで200語の投稿をする、週間スケジュールを立てる、ジムへ行くなど、やってしまいたい大切なことなら何にでもです。何を達成するか明確にすることで、達成する可能性が高くなります。
ステップ3:楽しみから距離を置く
スマートフォンは電源を切って、離れたところに置きましょう。メールや気が散るもとになる楽しみに時間を使わないためには、これ以上簡単な方法はありません。なるべく楽しみを遠ざけましょう。目標達成の邪魔をして、生産性を損なわせるだけですから。重要なメール、SNS、ゲームアプリの誘惑は、「やるべきことに使う」と決めた時間が過ぎた後でも、まだ間に合います。
ステップ4:着実にする
毎朝、私は6時半に置きます。起床して、シャワーを浴びて服を着て、コーヒーを飲むのに30分かかります。7時までにはラップトップの前に座り、最初の30分間、何について書くか考えます。次の75分間は、全力で記事を1つ書きます。最後の15分間は、未処理の仕事やメールを処理します。そして9時にはジムへ出かけます。
これを毎日しています。午前9時前は誰にも邪魔されないので都合がいいのです。だから目覚ましが鳴ると同時に、自分がすべきことが正確にわかっているのです。「ルーティンに屈しろ」という意味ではありません。仕事を仕上げるのに30分を割くのなら、「毎日そうしなさい」という意味です。
毎日同じ時間に同じ場所で同じ仕事をする必要はありませんが、毎日そのように時間を区切って使えれば、生産的な性質が身に付くでしょう。
Increase Your Productivity In 4 Steps With The Prison Workout|Dumb Little Man
James Johnson(原文/春野ユリ)
Photo by Thinkstock/Getty Images.
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松尾仁|編集者、プロデューサー
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