本島等さん通夜:長崎市関係者ら冥福祈る

毎日新聞 2014年11月01日 20時26分

 10月31日に92歳で死去した元長崎市長の本島等さんの通夜が1日、同市中町のカトリック中町教会であった。親族のほか、本島さんと親交のあった市関係者ら約80人が参列し、冥福を祈った。

 市長在任中の1988年に「(昭和)天皇に戦争責任はあると思う」と発言した本島さんが90年1月18日、右翼団体幹部から銃撃された当時に秘書を務めていた同市の松本憲明・市民局長(59)は「庶民的で尊敬できる方だった」としのんだ。

 また、本島さんと在韓被爆者支援や中国人原爆犠牲者追悼碑の設置などに取り組んだ市民団体「平和活動支援センター」の平野伸人所長(67)は「平和運動の象徴を失った」と語った。

 平野さんらは来年1月15〜19日、銃撃された時に着ていた背広や血が付いたままのワイシャツなどを展示する「銃撃事件25年」展を同市の長崎新聞社で開く。【樋口岳大】

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