10年にひとりの輝きを持つ女優
広島ゆかりの名作に初主演
透き通る美しさ
映画「転校生 〜さよなら あなた〜」から主人公・斉藤一美役を演じた蓮佛美沙子(れんぶつ・みさこ)さんにお逢いしました。
“蓮佛”という苗字は出身地の「鳥取県」でも珍しいんだとか・・・。
本名なのに、生まれた時から女優さん!というような素敵なお名前ですよね。
実際にお逢いした彼女も肌が透き通るような美しさで、色白でスレンダー!!
おまけに、高校2年生というのに、しっかりしてる!!
どんな質問にも真っ直ぐに答えて下さる姿勢が好印象でした。
映画「転校生 〜さよなら あなた〜」
尾道から転校してきた一夫と、老舗そば屋の娘・一美は、ある日突然、身体が入れ替わってしまう。戸惑うふたりだったが、次第に自分や家族のこと、そして生きることへの思いを深めていく。オモシロくも切ない、青春ファンタジー。
「転校生」といえば、25年前に尾道で撮影された名作。小さな港町だった尾道がこの映画のおかげで全国に知れ渡り、名だたる観光名所となったのは有名なお話。今回、大林監督は舞台を信州に移し、新しい「転校生」を作り上げた。
初主演、そして初の“男の子”役
大林監督が“10年に一人”の逸材、と絶賛しているのが、今回初主演を務めた蓮佛さんでした。演技力にはすでに定評のある彼女ですが、「男の子に入れ替わるという役柄は難しかったでしょう?」と伺うと、やはり撮影前は「がにまた歩きってどうすればいいの?」と、細かいことが気になっていたそうです。
でも大林監督から「美沙子が完全に男の子になるのは無理なんだから、 感じたものを表現しなさい」と言われた一言も大きかったようで、 「クランクインすると自然と役に入っていけた・・・」
パーカー1枚で自転車を漕ぐシーンや、着替えシーンなど、ドキッとする場面も「楽しんで出来た!」とお話する姿には、新人女優さんとは思えない“度胸”を感じました。
また、今回の「転校生」の舞台は「長野県」ですが、一部「尾道」でのシーンが入っています。そこに蓮佛さんは登場しないのに、 彼女はわざわざ遊びに来て、STAFFの中に入っていたんだそうです。どこまでも“貪欲な姿勢”が彼女の最大の魅力なのかもしれませんね。
ちなみに、蓮佛さんが作品の中で一番好きなシーンは 「ピアノを弾いて歌っているところ」。
実は、撮影のために1ヶ月練習を重ねたものの、本番の前日まで1回も弾きとおすことができなかったそう。しかし本番ではバッチリ!だったというから、さすが! 最も苦労したシーンでもあるのでその成果を是非、御覧頂きたいです。
大林監督と映画「転校生」
広島を代表する映画監督・大林宣彦さんの印象について、蓮佛さんは「とってもやさしい」の一言。特に要求もなく「あなたが考える一美を出してごらん」と自由に演技をさせてもらったせいか、とてもやりがいを感じたそうです。
そうして出来上がった今作品は、現代の子供たちの生活事情や時代背景を取り込んだ、新しい作品として生まれ変わりました。きっと前作の「転校生」を御覧になった方は「さよならオレ!さよならわたし!」という有名なシーンを思い出されるでしょう。しかし、今回のサブタイトルは「さよなら あなた」。
新たなテーマが、そこに含まれています。
蓮佛美沙子版の「一美」は、観る人にどんな印象を残すでしょうか?
期待の新人女優さんです。お見逃しのないように!