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自民、「海の日」で綱引き=7月20日か3連休か

時事通信 11月3日(月)14時16分配信

 7月第3月曜日の「海の日」を、かつての7月20日に戻す祝日法改正案をめぐり、自民党内の意見集約が難航している。党の部会レベルでは了承されたが、3連休の存続を主張する勢力が巻き返しを図っているためだ。
 海の日は、1876年に明治天皇が東北巡幸から横浜に帰港した日付にちなみ、1996年から祝日に指定された。経済効果を期待した「ハッピーマンデー制度」の導入に伴い、2003年から7月第3月曜日となった。
 しかし、年によって日付が変わるため、海の日に対する意識が希薄になったとして、超党派議員らの「海事振興連盟」(会長・衛藤征士郎元副議長)が中心となって改正案をまとめた。
 自民党は先月23日の内閣部会などの合同会議で改正案を了承したが、同29日の内閣部会などの勉強会に、ハッピーマンデー制度の「生みの親」の一人とされる二階俊博総務会長が出席。勉強会に同席した観光業界団体に対し、二階氏が「反転攻勢を考えないといけない」と檄(げき)を飛ばすと、団体側は「3連休は観光需要の喚起につながっている」「(固定化は)政権与党が掲げる地方活性化に逆行する」などと訴えた。 

最終更新:11月3日(月)16時18分

時事通信

 

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